深圳航空の名古屋-無錫線で帰国しました。市内中心部にある無錫駅から空港までは路線バスを利用。その様子も含めて、実際に搭乗した時の様子を詳しくお伝えします。
項目 | フライト |
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航空会社 | 深圳航空(Shenzhen Airlines) |
便名 | ZH8059 |
発地 | 蘇南碩放国際空港(WUX) |
着地 | 中部国際空港(NGO) |
機種 | B737-800 |
機体記号 | B-1972 |
出発時刻 | 予定12:40 実際12:41 |
到着時刻 | 予定16:30 実際15:50 |
所要時間 | 2時間09分 |
搭乗クラス | エコノミー |
座席番号 | 7A |
はじめに
深圳航空と名古屋-無錫線の概要については以下記事を参照してください。
蘇南碩放国際空港について
蘇南碩放国際空港は無錫市街中心部から南東約15kmの場所に位置する軍民共用の空港。2020年1月現在、国際線は日本の他に台湾、香港、マカオ、シンガポールに直行便が就航している。
日本路線は名古屋・中部の他に、関西、札幌・新千歳を結ぶ路線がある。
なお、この空港には軍事施設があるので、写真撮影に注意が必要。
無錫市内から空港へのアクセスは、2020年1月現在は路線バスかタクシーしかない。路線バスは市内中心部にある無錫駅(无锡火车站)を発着する「機場専線(机场专线)」が便利。
なお、空港に乗り入れる地下鉄3号線が建設中で、2020年12月に開業予定と報じられている。これができると、国鉄無錫駅、無錫新区駅、2号線靖海駅とダイレクトで結ばれ便利になる。
無錫駅から空港まで路線バスに乗車
朝9時過ぎ、空港行きのバスに乗るために、宿泊したホテル「中国飯店」から徒歩で無錫駅に向かった。
「機場専線」は南広場のバスターミナルを発着する。乗り場は駅舎を背にして左手にある「公交東站」だ。
バスロータリーにはプラットホームがずらりと並んでいるが、「機場専線」はこのホームではなく、駅舎側から見てロータリーの一番奥にある専用乗り場から発車する。
次の発車は9:30。時刻表を見ると、日中は概ね40分おきに発車する様子。発車6分前であるがまだバスのドアが開いていない。
乗り場脇にある小屋は待合室になっている。アルミ面格子がつけられたやや物々しい建物だ。
9:28、ようやく運転手が現れてドアが開く。20人ほどが乗車。バスは海格客車製の大型路線車で、収容力はあるが座席数は限られるので早めに乗らないと立つことになる。
運賃は5元。運転席横の運賃箱に紙幣か硬貨を投入する。
路線車なので荷物トランクは無いが、タイヤハウスの上が荷物置き場になっている。
ほぼ満席になったところで、9:30定刻に発車。10分ほどで最初の停留所である「招商城」に停車する。ここは無錫南バスターミナル(汽車南站)からすぐそばの場所。
やがてバスは高架の高速道路に入る。しばらくして一旦地表に降り、2つ目の停留所「旺荘東路」に停車する。
再び高速道路に入り空港に向かう。10:05に国内線空港ターミナル前に到着。所要時間は35分であった。
チェックイン
バス停の目の前に国内線到着口がある。国際線ターミナルへは、一旦国内線出発ロビーに上り、連絡通路を通って行くのが楽だ。
出発案内ボードでチェックインカウンターを確認する。これから搭乗する名古屋行きZH8509便は14,18,20,21番とのこと。同時刻発の大阪行きとは微妙に異なる。
カウンター上のモニターには、11:00チェックイン開始との表示がある。開始時刻まであと40分ほどあるが、既に多くの乗客が並んでいた。係員も各カウンターに配置されていたので、もうすぐチェックインが始まるかもしれない。
”VIP”と書かれた赤いカーペットが敷かれている優先カウンターで待つ。
10:29、予定よりも大分早くチェックインが開始された。パスポートとANAスーパーフライヤーズカードを呈示し荷物を預ける。
2分で手続き終了。搭乗券とラウンジ招待券が発券された。前回利用した国内線ラウンジは非常に豪華であったので、国際線ラウンジはどんな感じかと期待が膨らむ。
チェックインカウンターを振り返ると、エコノミークラスはカウンター毎に行列ができていた。どこに並ぶのが一番早いかは神のみぞ知る。
搭乗開始時刻は12:00。まだ時間がたっぷりあるので、ターミナル内を散策してみる。この国際線ターミナル(T1)は2004年に完成した古いターミナル。隣の国内線ターミナル(T2)は2015年に完成したばかり。便数・乗客数が圧倒的に多い国内線ターミナルの方が店舗も多く賑やか。
一回りしたところで保安検査場に向かう。10分ほどで出国後エリアに入ることができた。
出国後エリアは薄暗くて寂しい感じ。飲食店や免税店もあるが規模は小さい。便数が少ないので仕方がないか。
国際線ラウンジの様子
お楽しみのラウンジに向かう。招待券に記載された7番ゲートの前に来たが、それらしき入口が見当たらない。
よく見ると、8・9番ゲートの入口だと思っていた所が、実はラウンジの入口であった。
簡易的な壁で囲っただけの非常に簡素な造り。もしかしたら臨時的なものなのかもしれない。さすがにソファやテーブルなどの調度品はそれなりのものが使われている。
お楽しみのフードも期待はずれ。入室当初はブッフェ用の容器が空っぽであったが、昼食時間帯に入る11:30にホットミールが提供された。
スナック類やドリンクは常時提供されている様子。
電源は自由に使えるので、スマホに充電しながら搭乗開始までゆっくりする。
搭乗
機内へ
12時ちょっと前にラウンジを出る。ZH8059便の搭乗ゲートは6番。この便の乗客はかなり少ない様子。
折り返し便が遅延したため、20分ほど遅れて搭乗開始となった。
機種はボーイング737-800。機体記号はB-1972で経年は約5年。シート配列はオーソドックスな3-3の横6列。個人モニターは装備されていない。
アサインされた席は前方の7A席。残念ながら窓割が悪く、窓側派にとっては大はずれの席。
しかし、シートポケットにはあらかじめブランケットとミネラルウォーターが入り、日本語版「人民中国」も備えられていた。更に客室乗務員がわざわざ挨拶に来てくれ、正に”VIP”待遇である。
搭乗率は3割程度か。予想通りかなり空いている。
出発
12:41、ほぼ定刻に出発。折り返し便の遅延を引きずらないよう、乗務員、地上スタッフが全力を尽くしたのであろうか。
12:50、南側(RWY03)から離陸。一旦停止しないローリングテイクオフ。
機内サービス
13:12、ベルト着用サインが消え、ドリンクサービスが始まる。客室乗務員は中国人のみだが、日本語を話す乗務員もいる。
続いて機内食が配布された。2~3時間程度の短距離フライトだが、ちゃんとしたホットミールだ。味も不味くはない。
箱の表紙は切り離して記念に持ち帰ることができる。
機窓
東シナ海を横切り、日本本土上空に入る。後半は五島~九州本土~四国~紀伊半島と、美しい日本列島を眺めながらのフライトだ。
到着
伊勢市上空を通過し伊勢湾で左旋回、目的地の中部国際空港に南側からアプローチ。
15:45、RWY36に着陸。かなり強引なブレーキングで急減速する。
15:50、22番スポットに到着した。偏西風のおかげだろうか、定刻より40分の早着であった。
感想
今回の旅における5回のフライトは、全て深圳航空であった。細かい点で気になったことはあるが、また機会があれば利用したい航空会社の一つである。
これで年末年始8日間の旅は無事終了となった。利用した空路、鉄路、バスは、運休や大きな遅延もなく、旅程は完璧であった。今回利用した全ての交通機関の運輸従事者に感謝したい。
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