サービスに定評のある台湾の航空会社、エバー航空に乗りました。今回は往路に続き、桃園から成田までの復路の様子です。また、あわせて桃園空港からの早朝出発に便利なエアポートホテル「ノボテル 台北 桃園国際空港」からのアクセスについてもお伝えします。
フライトデータ
項目 | フライト |
---|---|
航空会社 | エバー航空(EVA Air) |
便名 | BR198 |
発地 | 台北桃園国際空港(TPE) |
着地 | 成田国際空港(NRT) |
機種 | B787-9 |
機体記号 | B-17882 |
出発時刻 | 予定8:50 実際8:57 |
到着時刻 | 予定12:55 実際12:43 |
所要時間 | 2時間46分 |
搭乗クラス | エコノミー |
座席番号 | 48A |
はじめに
エバー航空(EVA Air)は台湾のフルサービスキャリアである。航空連合「スターアライアンス」(略称スタアラ)のメンバー。
台湾桃園国際空港をハブとし、2019年12月現在、日本には12空港(羽田、成田、関西、中部、福岡、新千歳、函館、青森、仙台、小松、松山、那覇)に就航する。
今回搭乗した成田-桃園線は、毎日運行(デイリー)で日3往復、他にANAとのコードシェア便が日1往復ある。
帰路に搭乗するBR198便は朝8:50の出発なので、台北市内中心部に宿泊した場合はかなり早起きしなければならない。そんな場合には、空港近くのホテルに宿泊するのも一つの手である。
桃園空港の”エアポートホテル”として代表的なのが「ノボテル 台北 桃園国際空港」。言わずと知れた世界的なブランドホテルだ。
お値段はやや高いが、シーズンにより台北駅周辺のホテルとそれほど変わらない料金となる。なにより空港のすぐ近くに止まるという絶対的な安心感は代え難い。
ノボテルに宿泊
前夜に桃園機場捷運(空港鉄道)で台北駅から移動しチェックインした。なお、最寄り駅は第一ターミナルでも第二ターミナルでもなく「機場旅館站」なので注意。


翌朝、チェックアウト後に各ターミナルに向かう無料シャトルバスに乗車する。発車時刻は4:30~翌1:30まで30分間隔。
出発2時間前までにターミナルに入れるよう、6:30発のバスに乗り込む。”華航大飯店”と表記されているマイクロバスだ。”華航”とは中華航空(チャイナエアライン)のこと。ホテル自体は同社の関連会社による所有で、ノボテルブランドを有する「アコーホテルズ」に経営委託されている。

ホテルから5~6分ほどで第二ターミナルに到着。乗降場所はホテルバス専用の7番乗り場である。


バス降車場所からターミナル内に入り2分程歩くと1階ロビーに到着。ホテルを出てから僅か10分である。

チェックイン
3階の出発ロビーに上る。早朝から大勢の旅行客であふれている。

出発案内板でチェックインカウンターを確認する。BR198便は16番カウンターだ。

ここでは原則として自動チェックイン機でチェックインを行い、その後カウンターで荷物を預ける方式。すでにオンラインチェックインを済ませてある場合はそのまま荷物のみ預ける。


荷物預けカウンターはかなり長い列になっている。ここに並ぶと30分位かかってしまうだろうか。
スタアラゴールドメンバーの特権を使い、専用のゴールドカウンターで荷物を預けた。しかし、隣のシルバーメンバー用のカウンターの方が空いていたとはこれ如何に。

荷物預け終了し、早速保安検査場へ向かうが、ここもかなり長い行列ができている。保安検査と出国審査を終えるまで20分以上かかってしまった。

シンガポール航空ラウンジの様子
時刻は7:30、搭乗開始は8:20なのであと50分ほどある。とりあえずラウンジに入ってみることにする。スタアラゴールドメンバーが利用できるラウンジは、エバー航空ラウンジの他に、同じスタアラ所属のシンガポール航空ラウンジもOKだ。


エバー航空のラウンジはいつも混んでいるので、シンガポール航空のラウンジ「シルバークリスラウンジ」に入る。

室内はやや狭いが非常に空いているのが良い。同社便が出発する時間帯はそれなりに混雑するであろうが。

この規模のラウンジにしてはフード類が充実している。さすがサービスに定評のあるシンガポール航空のラウンジだけある。







せっかくなのでエバー航空のラウンジも覗いてみる。同社のラウンジは4か所あるが、エコノミークラス利用のゴールドメンバーは通常「The Star」を指定される。

中に入ると予想通りかなり混雑している。フード類の充実度はやはりこちらの方が上。

搭乗
機内へ
搭乗開始10分前になったところでラウンジを出て搭乗ゲートに向かう。5分前の8:15ゲート入口に到着。

搭乗口の案内標を見ると、搭乗開始予定が8:30に変更となっていた。しばらくベンチで待機する。


8:29搭乗開始。搭乗の順番を示すゾーン番号が搭乗券に印字されていおり、その順番で案内される。最初は1番。これは優先搭乗の番号であろう。

機種はボーイング787-9。機体記号はB-17882。2018年10月に導入されたばかりの新鋭機だ。Flightradar24のデータでは、東京・大阪・名古屋線の他にバンコク経由ウィーン線などにも充当されている。
シート
エコノミーの座席配列は3-3-3の横9列。シートにはもちろん個人モニターが装備されている。往路に搭乗したA330-300より大きな画面だ。



椅子の下部にモバイル電源がある。また、モニター下部のUSB端子でもスマホ等の充電が可能。


出発
搭乗率は8割程度か。3列の中間席に若干空席がある程度。
出発前に機長からアナウンスがある。その後機長に代わり日本人乗務員による日本語アナウンスが入る。所要時間は2時間20分、高度39000フィートで飛行するとのこと。
8:57出発。客室乗務員がシートベルト等の安全確認を行う。

9:12、東側滑走路の南側(RWY05R)から離陸。一旦停止しないローリングテイクオフ。


しばらくして乗務員により日本入国カードの配布が始まる。日本人であることを告げると税関申告書がもらえる。
機内サービス
9:34ベルト着用サイン消灯。9:40頃から機内食の配布が始まる。牛肉料理を選択。メニューは機内エンターテイメントシステム内で確認することができる。


前菜はバーベキュー味のチキンとパスタのサラダ、メインは牛肉とカイラン菜を老抽王(中国たまり醤油)で炒めたもの。
しっかりフルーツとデザートも付いている。3時間程度のフライトでここまで充実している機内食は中々ない。
お味は、メインの牛肉炒めにやや八角が効いている感じで、日本人の味覚にとっては”超美味”とはいかないかもしれない。

食後にホットドリンクサービスがあるのがうれしい。
日本時間11:20、飛行機は日本列島上空に差し掛かる。薩摩半島付近から九州南部を通過。かつて”イッシー”伝説で沸いた池田湖がよく見える。



再び海上に出て、四国沖、紀伊半島沖を通過する。晴れた日のフライトは、機窓から眺める地形を頭の中の地図と照らし合わせ、ここはどのあたりだろうと推定するのが楽しい。


到着
11:50すぎ、機長のアナウンスが入る。12:35到着予定と案内される。
伊豆諸島上空で降下開始。遠くに富士山の白い頂上が見える。

成田空港B滑走路にアプローチ。12:28、RWY34Rに着陸した。

B滑走路北端から第一ターミナルまで長駆地上移動。12:43、38番スポットに到着した。

感想
往路に引き続き、サービス水準の高さに定評のあるエバー航空のフライトを楽しんだ。
機内食は短距離フライトとしては非常にボリュームがあるので、搭乗前にレストランやラウンジでの食事は控え目にした方が良い。
往路の記事でも述べたが、2時間46分という短時間の中でのフルサービスは、客室乗務員の負担も大きいであろう。待遇改善を求める声も理解できる。
サービスされる側も感謝の気持ちを持って、お互いに気分の良いフライトを楽しみたいものだ。
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