【2019年5月】鉄道乗車記:北京・天津間高速列車「ビジネスクラス」に乗車

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北京南駅から天津駅まで高速列車「商務座(ビジネスクラス)」に乗車しました。北京南駅の専用ラウンジの様子もお伝えします。

また、合わせて北京南駅の一時預り所についてもご紹介します。

乗車データ

項目 データ
事業者 中国鉄路総公司(CR)
路線 京津城際線
列車番号 C2063
乗車駅 北京南
降車駅 天津
出発時刻 予定18:00 実際17:59
到着時刻 予定18:30 実際18:30
所要時間 31分
乗車クラス 商務座(ビジネスクラス)

基本情報

今回乗車した京津城際線の基本情報は、下記記事を参照のこと。

【2019年5月】鉄道乗車記:天津から北京まで高速鉄道「京津城際鉄路」に乗車
天津駅から北京南駅まで高速列車に乗車しました。天津駅と車内の様子、北京南駅から地下鉄に乗り換えた様子をお伝えします。乗車データ項目データ事業者中国鉄路総公司(CR)路線京津城際線列車番号C2008乗車駅天津降車駅北京南出発時刻予定7:48 実際7:47到着時刻予定8:18 実際8:17所要時間30分乗車クラス2等基本情報概要天津と北京の間には、高速鉄道2路線、在来線(普速鉄道)1路線の計3路線の鉄道がある。このうち最も便利なのが、天津中心部にある「天津駅」と「北京南駅」を結ぶ高速鉄道「京津城際鉄路」である。アクセス天津駅には地下鉄3路線(2号線、3号線、9号線)が乗り入れる。天津浜海国際空港と...

乗車体験記

北京南駅一時預り所

混雑する北京南駅

ホテルをチェックインしたあと、列車で移動の前に大きな荷物を預けて少し観光したい。そんな時は日本なら主要駅には必ずコインロッカーという便利な”箱”が存在する。

しかし、ここ中国ではそのようなものは見たことが無かったが、今回、北京南駅の一角で初めて目にした。

”コインロッカー”を発見

場所は出発コンコース北側。中国も変わったものだと感心したが、実は有人の一時預り所(行李寄存処)の保管スペースとして活用されていた。

ロッカー自体は電磁ロックの近代的なもの。そのロッカーの前には小さなカウンターがあり、女性の係員が2名配置されていた。これではあまり意味無いじゃないかと思ったが、本格的な無人ロッカーとして運用されるまでの過渡期なのかもしれない。

大小のロッカー
預り所カウンター

料金は中型が7時間以内15元・12時間以内20元、大型が7時間以内20元・12時間以内30元。預けるには、これから乗る列車の乗車券とパスポートなどの身分証明書が必要。

身軽になったところで一旦駅を離れることにする。

商務座専用ラウンジの様子

再び北京南駅に戻ってきた。構内に入るには安全検査を通過しなければならない。

安全検査場

今回乗車する天津行の列車は18:00発車。かなり奮発して商務座(ビジネスクラス)に乗ってみることにした。運賃は174元(日本円2,784円)で、一番安い二等が54.5元(日本円872円)なので、その3倍以上もの金額だ。

一時預り所から荷物を引き取り、さっそく商務座専用ラウンジ(商务座旅客候车区)に向かう。発車時刻まで30分あるので、少しゆっくりしたい。

商務座専用ラウンジ

場所は出発コンコースの中央部西側。左右2箇所あるが、うち右側のエリアは17時で閉まってしまうので、左側のエリアに入室する。入口付近には商務座専用と思われる安全検査場もある。

ラウンジ入口

受付で乗車券を呈示し入室。高級そうなソファーが並んでいる。仕切が比較的高いので、ある程度のプライベート空間が保たれている。

ラウンジ室内

非常に空いている。ほとんどがビジネスマン風の乗客。サービスコーナーではドリンクと菓子のフリーサービスがある。

サービスコーナー
ドリンク
菓子

C2063次に乗車

発車時刻が近づいてきたので、ラウンジを後にし改札口(检票口)へ向かう。発車ホームは19番線。商務座だからといって優先乗車の優遇措置は無かった。

改札口

乗車率はほぼ満席に近い。夕方なので北京から天津へ帰る通勤客もいるのだろう。

C2063次
ほぼ満席の2等車
発車を待つ

車両はCR400BF型。最新型の「復興号」高速電車だ。

指定された座席は8号車の1F。最後尾車両の最後部。8両編成のうち商務座は両端1号車と8号車の半室で、1室当たり定員は3席(1+2)×2列の6名。

半室の商務座
シート

シートは電動リクライニングの回転シートで、全部倒すとほぼフルフラットになる。

シート操作パネル
フルフラットの状態

窓際のサイドラックには車内誌とスリッパが入っている。

窓際
サイドラック

各席には枕が備え付けられている。また、乗務員に頼めば国鉄マークの入ったブランケットを貸してくれる。これでフルフラット状態にしてガチ寝も可能。

内装は木目の化粧版でドアはスモークガラス。床はカーペット敷き。室内は清潔で全体的に高級感が漂っている。

17:59、定刻より早く発車。速度を上げていき、あっという間に300km/hを超える。この京津城際線の最高速度は350km/hである。

速度を上げる

発車後しばらくすると、乗務員による車内サービスが始まった。水と菓子袋、ウェットタオルが配られる。

サービス品
菓子類

そうこうしているうちに天津に到着してしまった。僅か30分。正にあっという間であった。

感想

今回初めて商務座を利用してみた。お試し体験的な乗車時間であったが、設備・サービスともに日本でも通用するレベルであると思う。特に、この短時間でもちゃんと車内サービスが行われたのには少し驚いた。

ただ、若干気になったのは、高速走行時の揺れである。今回乗車したのは最後尾車両なので、おそらく空気が後方に抜ける時の乱流の影響かもしれない。この点は、空気対策を徹底的に行っている日本のN700系の方が優れているのではないかと思う(確証は無いが)。

また、シート座面と窓の間が少し離れているので、窓側席であっても景色は遠くに感じる。サービスより車窓をしっかり楽しみたい場合は、1等か2等の方がよい。

いずれにしても、今回乗車した区間のような短距離であれば、日本人にとってはさほど高い運賃ではないので、機会があれば一度体験してみることをお勧めする。

関連リンク

中国国鉄12306

中国鉄道予約 Trip.com

鉄道コム

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