【2019年5月】北京の鉄博「中国鉄道博物館 東郊展館」に行く

北京にある中国最大の鉄道博物館「中国鉄道博物館 東郊展館」に路線バスを使って行ってみました。行く方法の説明と実際に行った時の様子をお伝えします。

基本情報

概要

「中国鉄道博物館」は、中国鉄路総公司(中国国鉄)に属する中国最大の鉄道専門博物館である。

北京中心部の前門にあるパネル展示が主体の「正陽門展館」、最大規模を誇り車両展示が主体の「東郊展館」、”中国鉄路の父”「詹天佑」に関する資料を展示する「詹天佑記念館」の3つの分館に分かれており、いずれも北京市内にある。

今回訪問した「東郊展館」は、北京市街地北東部に位置する。地下鉄機場線と国鉄豊沙線が程近い所を通っているが、付近に駅は無いのでバスでのアクセスとなる。

休館日は月曜日。開館時間は9:00から16:00(最終入館15:30)まで。入館料は大人20元。

アクセス

最寄りのバス停は「南皋西站」。バス停から博物館入口までは約800m、徒歩10分程度。

当該バス停を通過する路線は下表の通り。

表 南皋西站を通るバス路線

路線 主な停留所(接続地下鉄)
418路 东直门枢纽站(2号線,13号線,機場線)-燕莎桥西(10号線)-将台路口北(14号線)-南皋西站-金盏
516路 亮马桥-燕莎桥南(10号線)-将台路口东(14号線)-南皋西站-南皋
851路 地铁望京西站(13号線,15号線)-利泽中街西口(14号線)-南皋西站-黑桥南站
973路 大瓦窑公交场站-北京东站北-金台路口南(6号線,14号線)-南皋西站-黑桥南站
*表示以外の停留所名は割愛

このうち最も使いやすいのは、地下鉄14号線「将台駅」から”418路”又は”516路”を使う方法。今回はこの方法で訪問した。

なお、ウィキペディアでは、「環行鉄道」バス停(403路,593路)が案内されているが、ここから博物館入口までは約1.2kmほどあるので、やや遠い。

訪問記

将台駅から418路に乗車

北京南駅で荷物を預け、地下鉄14号線に乗り込んだ。約40分ほどで将台駅に到着。

将台駅ホーム

バス停最寄りの”A”出口へと向かう。出口案内板には接続するバス路線が記載されていた。

”A”出口案内板

地上に出ると、比較的大きな通りが目前に広がる。あまり高いビルは無いが、すぐ前にある交差点周辺にはショッピングセンターなどもあり、それなりに人通りがある。

通りを北に進むとすぐに「将台路口北」バス停が現れる。上屋もある立派なバス停だ。

「将台路口北」バス停
案内板

博物館最寄りの「南皋西站」までは、418路のバスに乗る。路線案内板がバス停ポール最上部に掲示されているので、ここでは最も重要な路線のようだ。

4分ほど待つとバスが来た。よく見る連接タイプのバスだ。

418路バス

乗車カード「一卡通」をタッチし乗車。車内はやや混雑していた。座ることはできない。

路線案内図

この418路は東直門を起点とし、東の郊外にある金盃まで行く路線。ただし、途中停留所が多いので東直門から乗ってくると1時間近くかかると思われる。

乗車時間約18分で「南皋西站」に到着。運賃は「一卡通」利用で1元。

この辺りまで来ると人通りは少なく、郊外に来たという印象。

「南皋西站」バス停

バス停から博物館へ

さて、ここから少し歩かなくてはならない。5月半ばとはいえ30℃近くまで気温が上がり、汗ばむ陽気。無理をしない程度の速度で歩く。

バスが走って来た道を少し戻る。しばらくすると信号機のある交差点に出るので、ここを左折(南下)。

バス道路を戻る

並木道をしばらく進むと、左側に大きな白い建物が見えてくる。これが博物館の建物。

並木道を南下
博物館の建物

6分ほど歩くと正門の入口に着く。交差点周辺には目立った案内看板は見えないが、奥に立派な入口碑が見えるのですぐわかる。

入口

敷地に入るとすぐに線路が見える。大きな建物(機車車両展庁)の前には機関車が何両か停車していた。すぐそばを電化された線路が走っており、博物館の線路とつながっている。この電化線路は「中国国家鉄道試験中心」の環状実験線。通称”環行鉄路”。

環行鉄路
機車車両展庁

博物館見学

建物方面に道なりに進むと、チケット売場(售票庁)がある。大人入館料は20元。老人及び学生・子供は半額又は無料となる様子。

チケット売場
機車車両展庁入口

機車車両展庁の中に入ると、その広大さに圧倒される。全国各地から集められた蒸気、電気、ディーゼルの機関車、客車、試作電車がずらりと並べられている。

平日午後とあって入館者はまばら。写真を撮るにはちょうどいい。

広大な館内

館内で一番目立つのが、中央部に鎮座する「毛沢東号」、「朱徳号」。いずれも満鉄時代に日本で製造された機関車。

朱徳号と毛沢東号
人形が乗務するキャブ
毛沢東号案内板
朱徳号案内板

他にも日本ゆかりの車両が数多く展示されている。

KD55型蒸気機関車(日本国鉄9600型)
展望車(華北交通テンイネ2型)
6K型電気機関車
6K型の製造銘版

動力集中方式の中国製特急電車「中華之星」も展示されていた。

DJJ2型「中華之星」

車両の他に、行先表示板(サボ)の展示もある。また、入口近くにはミュージアムショップがある。

行先表示板
ミュージアムショップ

広い館内、もっとゆっくり見学したかったが、15時を回ってから入館したのですぐに閉館時間になってしまった。15:40頃から係員による退出を促す声掛けが始まる。ちょっと早いんじゃないか?

建物の外は公園の様になっている。一角には「年代車站」という模擬駅があり、ここにも車両が展示されている。

年代車站
古い駅を模したもの
模擬ホーム

その横には、本来本館になるはずだったのか、使われていない立派な建物があった。

本館?

16時が近づき、係員による”追い出し”が始まったので帰途に就くことにする。入口近くには貨車も保存されていた。珍しい検重車(検衡車)も。

検衡車

南皋西站から516路に乗車

博物館の門を出て、「南皋西站」バス停へと戻る。将台駅方面への乗り場は先ほど下車した場所の道路を挟んで向かい側にある。

将台駅方面のバス停

5分ほど待つと、516路のバスが来たので乗る。空いていたので座れた。

往路に乗車した418路とは別のルートで将台駅まで向かう。やや遠回りなので余分に時間がかかる。

516路車内から

25分ほどかかって「将台路口東」に到着。運賃は同じく「一卡通」利用で1元。バス停から将台駅入口までは100m程度離れている。

再び地下鉄14号線に乗り、北京南駅に戻った。

感想

今回初めて訪問した北京の”鉄博”。広大な敷地(60,000㎡)に圧巻の展示車両数(60両)を誇る、正に大陸中国らしいスケールの大きな博物館であった。

満鉄時代からの車両も多く保存され、日本の鉄道車両技術史の上でも貴重な資料となっている。

あくまで”教育基地”の位置づけとなっているため、半ば子供向けのテーマパークと化した日本のそれとは異なり一般的な観光スポットとは言い難いが、鉄道に興味がある人は十分楽しめる場所であろう。

最大の難点は、交通アクセス。最寄りのバス停からも距離があるので非常に不便だ。できれば地下鉄の駅から直行のシャトルバスが欲しい。

関連リンク

北京公交

北京公交路線検索 beijing.8684

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