大邱国際空港から東大邱駅まで市内バスで移動した様子をお伝えします。
乗車データ
路線 | 区間 | 運賃 | 所要 | 事業者 |
---|---|---|---|---|
401系統 | 大邱国際空港→東大邱駅 | 1,250ウォン(ICカード利用) | 10分 | 光南自動車 |
はじめに
初めて大邱国際空港に降り立った。初めて利用する空港は新鮮で興味深いが、勝手がわからないので不安も大きい。特に市内へのアクセスが第一の関門である。
韓国の主要空港(仁川、金浦、釜山金海)は、いずれも鉄道アクセスがあるので外国人にも分かりやすいが、この大邱国際空港は残念ながら鉄道とは直結していない。
しかし、大邱市は路線バス網が発達しており、乗り方を覚えてしまえば、空港から市内へ簡単に移動できる。空港と市街中心部が近いのもポイント高い。
今回は、空港から市の交通要衝、東大邱駅まで乗車してみることにする。
乗車記
準備と乗り場への移動
空港ターミナルを出る前に、バスに乗るための準備をする。まずは持参してきたIC乗車券「T-money」へのチャージ。
インフォメーションで、チャージできる場所はあるか聞いたところ、左奥のコンビニに行ってください、とのこと。韓国大手コンビニ”CU”の店舗があった。
無事チャージ完了。これで心置きなくバスや地下鉄に乗ることができる。なお、当店ではT-monayカードの新規購入も可能。
ちなみに、1階到着ロビー中央付近にはバスの券売機があるが、これは市外バス専用のものであった。ちゃんと日本語も表示できる。
【2019年6月追記】
市外バス券売機は出口に向かって右側のATMの隣に移設されていた。
韓国ウォンも調達し準備が完了したので、ターミナルを出て乗り場へと向かう。ターミナル目の前から101系統のバスに乗れるが、本数が多いのは通りの向かい側にある乗り場なので、そちらに行くことにする。
バス停には案内看板があり、日本語表記もある。目的の東大邱駅には401、급행(急行)1、101の3系統が向かう。それぞれ10~15分毎に運行されているが、このうちもっとも本数が多いのが401系統である。ちなみに、急行系統は通過するバス停がある上、運賃が若干高いので注意が必要。空港前を通る主な系統は下表の通り。
表 大邱国際空港を通る主な市内バス系統一覧(2018年12月現在)
系統 | 主な経由地 | 運行頻度 | 備考 |
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급행(急行)1 | 桐華寺-大邱国際空港-峨洋橋駅-東大邱駅-2.28記念中央公園-繊維会館-西区庁-啓明大学-梅谷 | 13分毎 | |
101,101-1 | 把渓寺-大邱国際空港-峨洋橋駅-東大邱駅-北区庁駅-市庁別館-把渓寺 | 13~16分毎 | 101(東大邱駅方面)のみターミナル前発着 |
401 | カッパウィ-大邱国際空港-峨洋橋駅-東大邱駅-慶尚監営公園-薬令市-半月堂駅-中洞-凡勿 | 10分毎 | |
719 | 漆谷-西大邱高速バスターミナル-市庁別館-大邱国際空港-龍渓駅-林堂駅-嶺南大学-押梁 | 12~15分毎 | |
동구(東区)2 | 東湖小学校-龍渓駅-大邱国際空港-七星市場駅-大邱広域市庁-南門市場-繊維会館-北区庁-大邱国際空港-龍渓駅-東湖小学校 | 24~31分毎 |
*方向により乗り場が異なるので注意
しばらく、来るバスをウォッチングしてみる。バスの系統番号は前面や側面に表示されているが、急行や循環、支線系統は数字の頭がハングルなので、外国人にはわかりにくい。
401系統のバスが来た。この系統は如来様のある八公山カッパウィから、東大邱駅、大邱駅を通って中央路方面に向かう。代表的な黒字路線の1つだそうだ。
大邱の市内バスは、市により一括管理されているが、実際の運行は26のバス事業者によりされている。事業者名はバスの前面に略記されていて、この401系統のバスは”광남”と表示されているので、「光南自動車」のバスだとわかる。
乗車
早速乗り込む。前乗り中降り方式で、運賃は先払い。支払は、現金の場合は運転席の脇にある募金箱みたいな運賃箱へ、ICカードは運転席後ろの”One pass”と書かれた改札機にタッチする。運賃は現金だと1400ウォンだが、カードは1250ウォンと若干安い。なお、地下鉄や他のバスに乗り継ぐ場合は下車時のタッチも忘れないように(30分以内の乗り継ぎは運賃無料)。
使えるICカードは、地元大邱銀行系の「Onepass」の他に、今回使用する「T-money」など他地域のカードも一部OKだ。
車内はさすが代表路線だけあって混雑していた。韓国おばちゃんパワーに圧倒されてしまう。空港から東大邱駅までは約10分程度の乗車。やはり市街地に近い空港は便利である。
この401系統は駅北側の「東大邱駅地下道」という名前のバス停を通る。東大邱駅には大きく分けて3箇所のバス停があり、系統により停まる場所が異なるので注意が必要。
駅方面へは、横断歩道を渡り高架下にあるエスカレーターに乗ると駅舎の目の前に出る。
なお、地下鉄に乗り継ぐ場合は、途中の「峨洋橋駅」で乗り換えた方が便利だ。
感想
空港アクセスはわかりやすさが一番であるが、この大邱市内バス、事前に情報を確認していなければ難易度は比較的高いと思う。自分が見た限りでは、ターミナル建物内に市内バスの案内が無かったので、わかりやすい案内表示が欲しいところ。できれば全系統ターミナル前に乗り入れてほしい。
運転も日本に比べ少々乱暴なので、特に立っている時は注意が必要。大きな荷物を持っている時はタクシーの利用が無難だ。
しかし、韓国の路線バス全般に言えることだが、路線の統括管理を行政が行っているので、利用者が「事業者の壁」を意識しなくて済むのが良い。これが日本なら事業者ごとにバス停ポールが乱立していることだろう。この点は日本もぜひ見習ってもらいたい。
★市内中心部から空港へ地下鉄とバスを乗り継いで行く方法は次の記事をご参照ください。
https://shalis.net/2019/07/17/2019-6-korea5/
★東大邱駅から空港へ行くバスの乗り方については次の記事をご参照下さい。
https://shalis.net/2019/07/07/2019-6-korea4/
★「大邱の交通」をまとめました。主要路線バスの大まかなルートを一覧にしてあります。
コメント
[…] […]
初めまして。
大邱のバスを乗りこなすのに、このブログがとても参考になりました。
特に空港から市内の乗り場の解説が丁寧で、わかりやすいですね。これを見なかったら逆方向に乗っていたかもしれません。
Google マップのバス案内と合わせて活用させていただきました。
コメントありがとうございます。お役に立ててうれしいです。おっしゃるとおり、大邱空港の市内バス乗り場は旅行者には分かりにくいですね。