石川県金沢市にあるシティホテル、「ANAホリテイ・イン金沢スカイ」に宿泊しました。シングルルームで予約していましたが、IHGゴールドエリート会員の恩恵でデラックスツインルームにアップグレードしていただけました。宿泊した客室の紹介やコロナ感染対策下での朝食の様子など、詳しくお伝えします。
基本情報
「ANAホリテイ・イン金沢スカイ」は、金沢市中心部、金沢駅より南東約1kmの武蔵ヶ辻にあるホテル。「インターコンチネンタルホテルズグループ」(IHG)が展開する「ホリデイ・イン」ブランドのシティホテルだ。
名称 | ANAホリデイ・イン金沢スカイ |
ANA Holiday Inn Kanazawa SKY | |
所在地 | 石川県金沢市武蔵町15-1 |
電話番号 | 076-233-2233 |
客室数は101室。チェックイン時刻は14:00、チェックアウト時刻は11:00。
表1 客室一覧
名称 | 面積 | ベッドサイズ 数 |
---|---|---|
スーペリアシングル | 13㎡ | 105×203cm 1台 |
デラックスシングル | 15㎡ | 105×203cm 1台 |
デラックスダブル | 18㎡ | 150×203cm 1台 |
デラックスツイン | 18~24㎡ | 105×203cm 2台 |
スイートツイン | 36㎡ | 105×203cm 2台 |
ジャパニーズスイート | 33~36㎡ | 110×203cm 2台 |
ユニバーサルルーム | 110×203cm 2台 |
建物は地上18階、地下1階だが、その内ホテルフロアは10~18階のみで、それ以外は百貨店「めいてつ・エムザ」のフロアになっている。なお、当ホテルを運営する株式会社金沢スカイホテルも名鉄グループの企業である。
フロントは16階、同フロアにはロビーラウンジとオールデイダイニング「KENROKU」がある。17・18階はレストランと宴会場で、客室階は10~15階となっている。
かつては「金沢スカイホテル」という名称であったが、2014年3月1日からIHG・ANA・ホテルズグループジャパンに運営委託の上、「ホリデイ・イン」へのリブランドが行われた。
エントランス・ロビー
金沢駅からホテルまで徒歩で向かう。東口から名物の鼓門をくぐって15分程度で到着。路線バスを利用する場合は2つ目の「武蔵ヶ辻・近江町市場」で下車する。

ホテルが入るビル自体は大きな建物であるが、駅前通り側にあるホテル入口は目立たないのでやや分かりにくい。実際、筆者も間違えて百万石通り側まで行ってしまった。

エントランス・ホールはブラウン基調のシンプルなデザイン。広くは無いが、ソファーが置かれた待ち合わせスペースもある。


ホテルに入ったこの瞬間が最も好きだ。今夜はもう出歩く必要は無いという安堵感と、ホテルという非日常体験を楽しむワクワク感を持つことができる。
早速エレベーターでフロントデスクがある16階に向かう。

チェックイン
16階フロアに入るとロビーがある。こちらもスペースは広くは無いが洗練されたデザインが特徴。金沢らしくゴージャスな金色のクッションが置かれている。仕切り板の役目を持つオープンシェルフには工芸品が並べられ、まるで美術館のよう。


オープンシェルフの奥にはデスクと椅子2脚が二組あり、チェックインはここで行われる。
タブレットの画面でアプリのIHGゴールドエリート会員証を呈示すると、ドリンク券かポイント増量のどちらか希望を聞かれた。せっかくなのでラウンジを利用できるドリンク券を頂く。また、本来の特典ではないが部屋のアップグレードをしていただけた。
カードキーとドリンク券を頂き部屋に向かう。もちろんベルスタッフがいるようなランクのホテルではないので、案内してくれる人はいない。


アサインされた部屋は14階の1407号室。予約時のスーペリアシングルからデラックスツインにアップグレードされた。

廊下の天井は低めでやや圧迫感がある。ホテル建物自体は古いので致し方ない。


客室
室内に入りまず目についたのが、”和風”を代表するアイテムの障子とふすま。おかげで室内は和風旅館のような香りがする。
客室面積は18㎡と思われる。ツインルームとしては広い部屋ではないのでベッドは小振りだ。


清掃は徹底されており、壁にも目立ち傷やシミは無い。
クローゼット・荷物置き場
室内に入って正面左にクローゼットがある。ハンガーの本数は7本、他にアイロン、アイロン台、バゲージラック、シューケアグッズ等が収納されている。

クローゼット内には金庫もある。その下には部屋着とスリッパ各2つが収納されている。


バスルームドア左にはちょっとした収納スペースがある。

デスク・テーブル
デスクはオーソドックスなサイドボード。小さなLEDスタンドが設置されている。

デスク上は写真の通り。物は少なくすっきりとしている。

デスクが蓋状になっているので、開けてみると鏡が現れた。小物入れスペースには冊子類が入っている。


チェアはひじ掛け無しのタイプ。やや硬めの座り心地である。

ベッド前には小さな丸テーブルとソファチェアが各1脚ある。

ベッド
ベッドは前述の通り105×203cmのシングルサイズベッドが2台。

枕は硬め、柔らかめの2種類がスタンディング方式で並べられている。マットレスは有名ブランドの「シモンズ」。
ベッドサイドテーブルは中間に小振りのものが設けられている。上には電話機と目覚まし時計が置かれている。ヘッドボードには照明と電源コンセント、スイッチ類がある。ここに電源があるのはポイント高い。引き出し内は空っぽで、よくある聖書や仏典は入っていない。


茶器
茶器はサイドボードの引き出しに収納されている。グラス、マグカップは3つずつある。

無料のドリンクアメニティは写真の通り。お茶が4種類もあった。電気ポットは「T-fal」。


冷蔵庫はサイドボード扉内にある。日立製。中は空でミニバーは無い。

テレビ
テレビは三菱電機の32インチ。型番はLCD-32LB4。ベッドの正面にあり寝ながらテレビを見ることができる。なお、DVDプレイヤー等の映像再生装置は無い。

テレビのチャンネルは地上波デジタル7chとBSデジタル10ch。外国放送はBBCワールドニュースのみ。

空調
空調は風量を設定ができるが、寒暖切り替えや温度設定ができない全館集中方式。

空調吹き出し口はベッドに直接風が当たらない位置にある。

バスルーム・トイレ
バスルームは洗面台、トイレ同室の恐らくINAX製2点ユニット。広さはやや狭いが、便器が無いのでさほど不便ではない。



バスタブも小振り。シャワーは混合水栓のハンドシャワー。

シャンプーなどのバスアメニティは持ち帰り可能なミニチューブとボトルタイプが両方備えてある。ミニチューブはホテルアメニティメーカーのシントワールド社製「ソーク」。ボトルタイプは山陽物産の「ハジマリ ボタニカルシリーズ」。他にボトルの手洗い洗剤と固形石鹸2個が置かれている。


その他のアメニティは、備え付けされているものとレセプションに注文するものがある。


タオルは無地のもの。バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルが各3枚用意されている。


トイレはバスルームとは独立している。INAXのシャワートイレが設置されている。



インフォメーション
ホテルの施設・サービス案内が綴られたインフォメーションブックはデスク上に備えられている。他にWi-Fi説明書やテレビチャンネル表、貸し出し物リストなどの案内書類も置かれている。

ステーショナリー
レターセットはデスクの小物入れスペースに入っている専用の紙製バインダーに収納されている。A4サイズの便せんと洋長6号の封筒、ポストカード2種類。状態は良く、特に便せんはシワや折り目も無く用意されている枚数も多い。非常に好感が持てる。



ベッドサイドテーブルの電話機の前にはメモとボールペンがある。

ルームサービス
ルームサービスは24時間。セットメニューからアラカルトまで、メニューも豊富で、このクラスのホテルとしては非常に充実している。

ランドリーサービス
有料のランドリーサービスがある。ランドリーバッグと注文票はクローゼット内に置かれている。


眺望
今回宿泊した1407号室は南東側に窓がある。目の前には近江町市場、その向こうに金沢城が見え、景色は抜群によい。

レストラン・バー
館内の料飲施設は3ヶ所。なお、売店等のショップは無い。
表2 料飲施設一覧
店舗名 | ジャンル | 営業時間 |
---|---|---|
KENROKU | オールデイダイニング | 6:30-10:30/11:30-14:30/17:00-22:00 |
鳳凰 | 四川料理 | 11:30-14:30/17:00-21:00 |
Le Ciel ル・シエル | ロビーラウンジ | 11:00-21:00 |
KENROKU
フロントと同フロアの16階にあるオールデイダイニング。朝食会場はこちら。

鳳凰
17階にある四川料理のレストラン。本格四川料理から体をいたわる薬膳料理まで頂けるとのこと。ディナーコースは4,000円から。他に麺類やチャーハンなどのアラカルトもある。
Le Ciel ル・シエル
フロントデスクの隣にあるロビーラウンジ。昼はコーヒーラウンジ、夜はバーラウンジとして使える雰囲気の良いラウンジだ。


せっかくなので、特典で頂いたドリンク券でビールを注文する。金沢の夜景を見ながら至福のひと時。

朝食
朝食は前述の通り16階「KENROKU」で頂く。通常はブッフェだが感染症対策としてセットメニューが提供される。
今回の宿泊は朝食付きのプランであるが、朝食券は発券されないので、受付でスタッフに部屋番号を申し出て予約を確認する。
入口から一番奥の窓際のカウンター席に案内された。金沢城や繁華街のビル群を眺めながらの朝食だ。



メニューは洋食コースと和食コースの選択。いわゆる”食べ放題”的なブッフェとは違い、たくさん食べたい人は物足りないと思うかもしれないが、料理のおかわりは可能とのこと(コースを跨いでもよい)。内容は写真の通り。

洋食コースを選択。なお、ドリンクは通常時と同じドリンクバー方式。


最初にスープとサラダ、オードブルが運ばれてきた。

続いてメイン料理とパンが来た。卵料理はスクランブルエッグを選択。バターの香りが効いていて美味しい。

しばらくしてヨーグルトとカットフルーツが来た。ヨーグルトはプレーンではなく、ブルーベリーソースが絡めてあった。

料理は以上で終了。結構ボリュームがあり、おかわりせずともお腹がいっぱいになった。
スタッフは忙しそうに働いている。椅子やテーブルの消毒の他、個別に配膳が必要なため、通常のブッフェより手間が増えているので大変であると思う。
チェックアウト
レストランを出て、少し散歩したのち部屋に戻る。ドアノブには新聞朝刊がぶら下がっていた。これはメンバー特典であろうか。地元金沢の地方紙、北國新聞だ。

チェックアウトは11時。宿泊代金は予約時に支払い済みなので、すぐにチェックアウト完了。
感想
IHGの「ホリデイ・イン」は、比較的低価格の、シティホテルとビジネスホテルの中間クラスのブランドであるが、今回泊まった当ホテルは、スタッフの応対を含めサービスの質においてはシティホテルとしても遜色ないクラスであると感じた。
金沢駅や繁華街の香林坊・片町からはやや離れているが、近江町市場が目の前にあり、金沢城も徒歩圏内にあるので、観光客にとっては便利な立地だ。
宿泊料金も手頃なので、観光・ビジネスにお勧めのホテルである。
コメント