【2019年10月】航空搭乗記:中国東方航空 上海浦東→羽田

桂林からの帰路、上海浦東空港「南サテライト」から羽田まで搭乗しました。中国国内線からの乗り継ぎの模様と、プライオリティパス等が使えるラウンジの様子もあわせてお伝えします。

フライトデータ

項目 フライト
航空会社 中国東方航空(China Eastern Airlines)
便名 MU539
発地 上海浦東国際空港(PVG)
着地 東京国際空港(HND)
機種 A330-200
機体記号 B-6537
出発時刻 予定13:05 実際13:07
到着時刻 予定16:45 実際16:51
所要時間 2時間28分
搭乗クラス エコノミー
座席番号 35J

はじめに

中国東方航空は、中国の4大航空会社の一つで、中国民用航空総局が分割して誕生した、いわゆる”民航系”のキャリアである。本拠地は上海。

航空連合(アライアンス)は「スカイチーム」に加盟しているが、日本路線においてはアライアンスが異なる日本航空(「ワンワールド」加盟)と提携している。

2019年10月現在、日本には17の空港に就航、48路線を運航している。

同社の羽田-上海浦東線は2往復/日で、いずれもデイリー(毎日)運航。他に、日本航空とのコードシェア便が1往復/日ある。

今回利用した上海浦東空港「南サテライト」は、2015年12月に着工、2019年9月16日に開業した新しい搭乗エリア。総面積は622,000㎡で世界最大の単一サテライト施設とのこと。建物は”H型”になっており、ターミナル1と繋がる「S1」、ターミナル2と繋がる「S2」の、2つのエリアに分かれている。

なお、サテライトと既存のターミナル間の移動は、専用の”地下鉄”で行う。その様子は以下記事を参照のこと。

サテライトでの乗り継ぎ

9:45、桂林からの国内線から降機、「南サテライト」のターミナルビルに入る。国内線のサテライト搭乗・到着エリアは2階にあり、ゲート番号の頭にHが付いている。案内サインに従って国際線乗り継ぎゲートへと向かう。よく目立つサインで分かりやすい。

国際線乗り継ぎ口

10分ちょっとで出国手続き終了。国内線飛行機を降りてから僅か20分弱で3階の国際線搭乗エリアに着いてしまった。なお、この乗り継ぎ場面では保安検査は行われない。

南サテライトS1国際線搭乗エリア

この3階には免税店やスーベニアショップがある。朝の時間帯は人影まばら。

サテライト国際線のゲート番号には頭にGが付いている。これから搭乗する羽田行のMU539便はG120ゲートから12:20の搭乗開始。案内図でゲートの位置を確認する。

出発案内板
3階案内図

とりあえずG120ゲートまで行ってみるが、搭乗開始時刻まで約2時間、まだ早すぎるので誰もいない。ラウンジに行ってみることにする。

ラウンジ

このサテライトS1エリアには数ヵ所ラウンジが設置されている。国際線用は4階に135番、5階に119番と137番がある。5階には壁を隔てて国内線用のラウンジもあるようだ。

ラウンジへの昇り口

3階からラウンジ階の4階に昇る。中心部は吹き抜け構造になっており、各階の様子が分かる。

サテライトS1中心部

ラウンジアクセスプログラム「プライオリティ・パス」「ラウンジ・キー」で入れるラウンジは4階にある135B。この番号は135番スポット付近にあるという意味。

135Bラウンジ入口

室内はさほど広くはないが、落ち着いた雰囲気。ランタンのような灯具が印象的。

室内の様子

気になるフードは中国の空港らしく充実している。ホットミールは時間帯により料理が入れ替わる。ここのおすすめは餃子。ジューシーで非常に美味。ヌードルバーもあるが時間帯により休業となる。

フード類
ヌードルバー

もちろん無料のWi-Fiも使える。カウンターで配布されているログイン案内書はSMSパスワード認証方式なので、SMSを使うことができない場合は係員に申し出るとパスワードを入力してもらえる。

搭乗

機内へ

12時を回ったので再びG120ゲートに向かう。朝の時間帯よりだいぶ賑やかになっている。

G120ゲート付近
搭乗口
MU539便

12:20、定刻に搭乗開始。特に優先搭乗の案内は無かった。

搭乗開始

シート

機種はエアバスA330-200、機体記号はB-6537で経年8年のやや古い機体。往路成田から乗ったA330-300に比べると見劣りがする。

シートは2-4-2の横8列。A330の標準的なスタイルだ。81~83cmのシートピッチは広さ十分。

シート

個人モニターが装備されている。また、シート下部にはモバイル電源もある。

シート背面
電源

「Flightradar24」で調べてみると、当MU539便は通常は新しいA330-300での運航。運が良いのか悪いのか、この日に限って-200での運航であった。ちなみにこの機体B-6537は主に中国国内線で使用されているが、まれに欧州や北米への長距離便にも使われている模様。

日本路線らしく日本人乗務員が乗務。安全ビデオは日本語バージョンも放映される。

出発

13:07ほぼ定刻通りに出発。この時間帯は離発着で混雑しているのか、滑走路まで何度も一旦停止し離陸の順番を待つ。

13:33、東側の平行滑走路南側(RWY34L)から離陸。一旦停止するスタンディングテイクオフであった。

13:55、水平飛行となり機内Wi-Fiサービスが開始される。ためしにスマホで接続してみると、やはり速度は遅いもののインターネットに接続できた。無料なのがうれしい。

機内サービス

15:20頃、機内食配布開始。内容は往路に搭乗したMU524便と全く一緒。同じ上海でのケータリングなので仕方ないか。

機内食

到着

16:20下降開始。機内アナウンスで16:55に到着予定と案内される。

高度を下げ羽田空港にアプローチ。房総半島上空から東京湾に入り最終着陸態勢。16:42、A滑走路南側(RWY34L)に着陸。

16:46、ほぼ定刻で国際線ターミナル146番スポットに到着した。

感想

搭乗した感想は、成田からの往路便とほぼ同じく、可もなく不可もなくといった感じ。機内食が全く同じだった点は興ざめであった。

意外だったのは浦東空港サテライトでの乗り継ぎ。国内線から国際線への乗り継ぎが拍子抜けするほどスムーズであったのには驚いた。

同じ建物内に国際線・国内線がフロアを分けて同居し、搭乗橋への通路も切り替えができる構造となっている。国際線と国内線、国際線同士、国内線同士の3パターンの効率的な乗り継ぎに対応した設計だ。

現在、3番目のターミナルが建設中。将来的には5つのターミナル、8つの滑走路を持つ世界有数の巨大ハブ空港になる予定。

交通は経済循環を活性化させ、人の意識も変える。我が国も交通インフラへの投資を惜しむべきではない。

関連リンク

中国東方航空

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