東大邱駅から大邱市内バスに乗って、大邱北郊八公山域にある名刹・桐華寺に行ってみました。あわせて近くにある八公山ロープウェイに乗ってみましたので、その様子を含めて詳しく紹介します。
基本情報
大邱市街中心部から八公山方面に行くバスは、急行系統の「급행(急行)1」と、支線系統の「 팔공(八公)1」がある。このうち最も利用しやすいのは前者の「급행1」で、運行本数も多く、市街中心部の国債報償路から東大邱駅、大邱国際空港を経由する便利な路線である。後者は本数が少ない上に経路が不便なので、使いにくい。
「급행(急行)1」系統の概要及び路線図(一部区間のみ表示)は以下の通り。
表 급행(急行)1系統の概要(2019年6月現在)
主な経由地 | 桐華寺-大邱国際空港-峨洋橋駅-東大邱駅-2.28記念中央公園-繊維会館-西区庁-啓明大学-梅谷 |
運行頻度 | 13分毎 |
運賃 | 満19歳以上:1,650(1,800)ウォン、13~18歳:1,100(1,300)ウォン、6~12歳:650(800)ウォン |
事業者 | 世進交通、宇進交通 |
※ 運賃区分:交通カード払い( 現金払い)
![](https://shalis.net/wp-content/uploads/2023/11/大邱急行1系統路線図-1006x1024.png)
乗車体験記
乗車データ
路線 | 区間 | 運賃 | 所要 | 事業者 |
---|---|---|---|---|
급행(急行)1系統 | 東大邱駅→桐華寺入口 | 1,650ウォン(ICカード利用) | 42分 | 世進交通(세진교통) |
급행(急行)1系統 | 桐華施設集団地区→東大邱駅 | 1,650ウォン(ICカード利用) | 37分 | 宇進交通(우진교통) |
東大邱駅のバス乗り場
東大邱駅のバス乗り場は大きく分けて3箇所あるが、「급행(急行)1」系統の乗り場はやや分かりにくい場所にある。駅前の高架広場を駅舎側から向かって右側(北側)に地上への降り口があるので、そこに向かう。
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エスカレーターで地上に降りると、案内サインがあるので右に向かう。ハングルのみなので分かりにくいが、一番下の黄色いサインは「バス乗り場 大邱国際空港 八公山方面」という意味。
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高架の下をしばらく歩くと、前方にバス停が見えてくる。線路側が空港、八公山方向への乗り場で反対側が市街中心部方向の乗り場。
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停留所名称は「東大邱駅地下道2(동대구역지하도2)」。バス停は上屋があり立派な造り。ここは「급행(急行)1」の他に3系統の路線が発着する。いずれも空港を経由する路線なので、空港に向かう場合は来たバスに乗ればよい(所要時間は「급행(急行)1」が一番短い)。
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バスロケーションシステムが導入されているので、LED表示器に各系統のバスがあと何分で来るか表示されている。真ん中の数字が到着までの分で、「급행(急行)1」はあと8分後に来る。
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表示器の通り、まず「101-1」系統が、続いて「401」系統が来た。表示されている到着分数より早めに来る傾向。
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東大邱から桐華寺入口まで乗車
続いて目的の「급행(急行)1」が来た。12:48時点では8分後に来ると表示されていたが、6分後の12:54に到着。世進交通のバス。
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早速乗り込む。前乗り運賃先払い方式。交通カードを利用する場合は、運転席斜め後ろにあるセンサーにカードをタッチする。急行系統の運賃は交通カード利用は1,650ウォン、現金は1,800ウォンの均一(大人普通運賃)。
交通カードはメジャーな「T-monay」「cash bee」「Rail+」等のカードの他に、光州で購入した「hanpay」も使える。現金の場合は料金箱に紙幣を投入すると、左側にある釣り銭吐き出し口から硬貨が出てくる。
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この急行系統は一般系統のバスより運賃が若干高い代わりに、座席数が多く、シートもやや上等。
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バスは空港の前を経由し、八公山方面へと向かう。ロッテモールがあるイシアポリス地区を通過。やがて車窓は農村風景に変わっていく。
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しばらくすると、左側にアンテナが林立する八公山の山並みが見えてくる。
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公山の集落で左折する。ここからいよいよ山登りの区間となる。
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つづら折りの区間に入ると、エンジンが唸りを上げて登って行く。ここまで来ると桐華地区は目の前だ。
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坂を登りきると、前方に公園が現れる。ここに桐華寺最寄りの停留所「桐華寺入口(동화사입구)」がある。ここで下車。時刻は13:36で、東大邱駅からの所要時間は42分。
バスはこの1つ先の「桐華施設集団地区(동화시설집단지구)」が終点で、八公山に行く場合はそこで下車する。
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市内方面に向かう乗り場は横断歩道を渡った人工滝の前にある。
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バス停から桐華寺へ
ここから桐華寺へは北東方向に向かう。道路から公園に向かって右手の車道を登って行く。標識には桐華寺まで0.83kmと表示されている。
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沿道には食堂やカフェが並んでいる。しばらく歩くと大きな門が見え、奥にトンネルがある。その手前に料金所があり、ここで入場料(大人2,500ウォン)を支払う。
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池を過ぎると、ゲートに到着する。一般の自家用車はここまでのようだ。駐車場があり、その脇に売店がある。
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さらに歩くと境内に到着。ここまでバス停からの所要時間は15分ほど。坂道なので足の不自由な方は少しきついと思う。
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境内を散策し、来た道を戻る。公園内のカフェでしばし休憩。
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八公山ロープウェイ乗車
公園から少し西に歩くと、八公山ロープウェイ乗り場に到着する。入口にはハングルで「八公山ケーブルカー」と表示されている。”ケーブルカー”は日本では”鋼索鉄道”(ロープで客車を引っ張る鉄道)を意味するが、こちらでは”索道”の意味。
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自動循環式索道、いわゆる”ゴンドラリフト”と言われているもの。メーカーはフランスの「POMA」製。平日午後なので、非常に空いている。
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所要時間は約7分。上部停留所自体が展望台となっている。中に食堂もある。
ここから八公山頂(標高1192m)までは登山となるため、一般の旅行者は行くことは困難。付近を散策。食堂でスイカのシャーベット状ジュースを注文しテラスで一休み。
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山麓に戻り、バス停に向かう。沿道は飲食店がずらりと並んでいる。
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桐華施設集団地区から東大邱まで乗車
突き当りの交差点付近に市内方面へのバス乗り場がある。付近にはコンビニもあり、便利な場所。
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ここは往路に乗ってきた「급행(急行)1」の終点停留所「桐華施設集団地区(동화시설집단지구)」だ。ここを発着する系統は3系統あるが、東大邱駅を通るのは「급행(急行)1」のみ。
しばらくすると奥に停まっていたバスがやってきた。宇進交通のバス。乗客は数名のみなので、余裕で座れた。休日はもっと混雑すると思われる。
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往路よりかなりアグレッシブな運転手。カーブも車線を無視しショートカットする。日本でこんな運転をするドライバーがいればすぐに苦情になるだろう。おかげで往路より早く37分ほどで東大邱駅に到着した。
なお、地下鉄や他の系統のバスに30分以内に乗り換えると、乗り換え先の運賃が無料になるので、その場合は必ず下車時に交通カードをタッチする必要がある。
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感想
大邱市内から半日程度で楽しめるショートトリップ。市街中心部からバスが直通しているのでアクセスは便利だ。この「급행(急行)1」はわかりやすい経路で運行本数も多いので、市内バス初心者にもおすすめできる。
関連リンク
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