中国最大の鉄道専門書店である、中国鉄道出版社の「北京鉄道書店」に路線バスを使って行ってみました。行く方法の説明と実際に行った時の様子をお伝えします。
基本情報
概要
場所は北京市街地南西部、観光地となっている「大観園」のそば。近くに地下鉄の駅はないため、公共交通はバスしかない。
営業日・時間は平日(月~金)の8:00から17:00まで。
アクセス
最寄りのバス停は「大観園公交場站(大观园公交场站)」。バス停から書店までは徒歩1分。
国鉄・地下鉄駅から当該バス停へのアクセスは主に次の2つの方法がある。
(1)1号線「南礼士路」駅から”56路”のバスに乗車(直通)
(2)国鉄「北京南」駅及び4号線、14号線「北京南站」駅から、”458路”(北広場発着)又は”特17路”(南広場発着)に乗車し、「右安門西」で”474路”に乗り換え
このうち最もわかりやすいのは(1)の56路を使う方法。地下鉄駅から乗り換えなしで行くことができる。
また、国鉄の高速列車が発着する北京南駅からのアクセスは(2)が便利である。乗り換えが必要だが、バスの正味乗車時間はこちらの方が短い。
今回は、往路は(1)、帰路は(2)の方法で訪問した。
訪問記
南礼士路駅から56路に乗車
地下鉄1号線の「南礼士路」駅からバス停までは200mほど距離がある。下図の”A”出口が最も近い。
駅出入口がある交差点から北に向かって2分ほど歩くとバス停に到着する。停留所名は「礼士路南口」。ここで、56路の「大观园公交场站」行バスに乗る。間違えて北に向かう方向(「百万庄西口」行)に乗らないよう注意。
バス停には10:49に到着した。56路の運行頻度は不明であるが、なかなか来てくれない。
15分ほど待ってようやく来た。電気バスではなく内燃バスだ。
乗車カード「一卡通」をタッチし乗車。車内は非常に混雑していた。
車内には運賃表と停留所案内が掲示されている。運賃は2元だが、「一卡通」利用だと半額の1元になる。
バスはひたすら南下する。それほど大きな通りではないが、車の流れはあまり良くない。
約20分ほどで、目的の「大観園公交場站(大观园公交场站)」に到着した。終点なので乗り過ごしの心配はない。「一卡通」をタッチして下車。
書店訪問
バス停から書店まではすぐの距離。バスが去って行った方向に歩くと右側に立派な門が見える。
入口にはゲートがあり、門番の職員もいる。書店は門の右前方にある。やや入り難い雰囲気ではあるが、職員に書店の方を指さすと通してくれる。
店内は結構広い。前回訪問した広州の店舗に比べ床面積は5倍位ある感じ。
客運、貨物の営業関係、車両、施設等の技術関係、職員の業務テキスト、各種規則類など、カテゴリ毎に書棚が配置されている。
欲しい資料は、スマホで翻訳したものを店員に提示すると探してくれる。言葉が通じないからと言って訝しがられることはなかった。
目的の本を現金で購入。立派な紙袋に入れてくれた。お礼を言って退出。
大観園公交場站から474路に乗車
帰路はバスを乗り継いで北京南駅に行くことにする。まずは474路に乗るために「大観園公交場站」へ向かう。
乗り場は先ほどの降車場とは道路を挟んで反対側にある。
ここ「大観園公交場站」は56路と474路の折り返し場となっており、バスが多数停車している。
待っていると、先に56路のバスが発車していく。
続いて目的の474路バスが来た。中国では広く使われている連接タイプのバスだ。
「一卡通」をタッチして乗車。始発なのでガラガラだ。前方には車掌台があり、女性の車掌が乗務していた。
2つ目の「右安門西」で下車する。所要時間は3分程度。「一卡通」をタッチ。運賃は1元。
474路はこの先北京南駅をかすめて南下してしまうので、乗り換える必要がある。ただ、このまま乗っていっても、地下鉄4号線と10号線が接続する「角門西」駅まで行くこともできる。
右安門西から特17路に乗車
「右安門西」から北京南駅までは、458路か特17路で行くことができる。来たのは特17路。この”特”とは主に2階建てバスを使用する路線の意味。
同じく「一卡通」をタッチして乗車。空いている2階席へ。誰もいない貸切状態だ。最前席に座り前面展望を楽しむ。
この特17路は、北京南駅の南広場を発着するので、いったん国鉄の線路をくぐって駅の南側に回り込む。
「一卡通」をタッチして下車。所要時間は約10分。こちらも運賃は1元。「一卡通」を使えばバスに3回乗ってトータル3元(50円弱)。激安だ。
感想
業務書がメインで趣味的は本はほとんどないが、日本では絶対手に入らない資料が数多くあるので、中国の鉄道に興味がある方は、ぜひ一度訪問してみて頂きたい。
地下鉄駅から遠いためバスでのアクセスとなるが、便利な56路は案外運行本数が少ないように感じた。更に、途中停留所数も多く時間がかかる。
時間に限りがある方は、タクシーを利用した方が良いかもしれない。
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