【2023年6月】韓国編② 高速バスで大邱から安東へ

韓国中部(慶尚・忠清)の地方都市を巡る韓国乗り鉄・乗りバスの旅2日目。今日はバスで大邱から安東に移動し世界遺産「河回村」へ、更に列車で安東から鉄道ジャンクションの街、堤川まで移動しました。

東大邱 → 安東(バス)

路線バスで東大邱駅へ

大邱グランドホテルをチェックアウトし、昨夜列車で降り立った東大邱駅に向かう。しかし、駅方面へのバス停はホテル前を走る東大邱路の向こう側にあるので、片側5~6車線の巨大な道路を横断しなければならない。

東大邱路

バス停の名前は「グランドホテル向こう(그랜드호텔건너)」。確かにその通りだ。

グランドホテル向こうバス停(背後にグランドホテル)

バス停の案内表示は、系統ごとに全停留所がハングルと英語で表記されているが、これでは位置関係が分からないので旅行者には使いずらい。

路線案内

しばらく待つと目的の814系統のバスがやってきた。東大邱路を南北に直進する系統で、利用者も多い。

814系統バス

11分ほどで東大邱駅バス停に到着。バスを降りた目の前が駅入り口なのでとても便利だ。

東大邱駅バス停
東大邱駅

東大邱複合乗換センターの様子

この東大邱駅には、駅に隣接して高速・市外バスのターミナル「東大邱複合乗換センター」があり、大邱最大の交通の要衝となっている。

東大邱駅(左)と東大邱複合乗換センター(右)

さっそく安東までのバスのチケットを買うため複合乗換センターへ。このセンターの建物は新世界百貨店と一体となっているが、どちらかというと百貨店が主でセンターはそこに間借りしているような恰好だ。

複合乗換センター入口

バスのチケット売り場はフロアの奥の方にある。小綺麗な飲食店街の中を進む。

チケットカウンターには窓口がずらりとならんでいるが、開いているのはわずか2つのみ。ほとんどの利用者はネット予約か券売機で用が足りるのだろう。

バスチケットカウンター

券売機は下部に「cash bee」と表記されたものと「Tmoney」と表記されたものの2種類がある。実は韓国の長距離バスは適用される法令によって「高速バス」と「市外バス」に分かれ、それぞれ予約システムが異なっている。券売機の上部に「고속」と書かれた青色の表示板があるのが高速バス用で、「시외」と書かれた黄色の表示が市外バス用。これはハングルが読めず事情も分からない外国人にはやや敷居が高い。

自動券売機

有人窓口の上には液晶の時刻表がある。行先は漢字表記もあり日本人にも分かりやすいが「高速バス」と「市内バス」の区別は表示されていない。

時刻表

これから向かう安東行きは概ね25分ヘッドと本数も多く、需要の高い路線であることが分かる。

安東行き時刻

脇に掲げられた時刻表ボードは「高速バス」と「市内バス」の区別がなされているが、こちらはハングル表記オンリー。それにしても修正や貼り紙だらけでちょっと見にくい。

安東行きは「高速バス」なので、そちらの券売機でチケットを購入する。操作画面は日本語も表示されるので安心だ。シートマップで座席も指定できる優れもの。

券売機画面

残念ながら日本のクレジットカードは使えない模様なので現金で決済、11:00発の便を購入した。運賃は11,600ウォン(約1,300円)。

バスチケット

バス乗り場は3階と4階に分かれており、チケットには階数とプラットホーム番号が記載されている。最初そのことに気付かず迷ってしまった。

3階プラットフォーム

乗車

安東行きは4階18番乗り場から発車する。発車時刻数分前に行くと既にバスは入線していた。運行事業者は「コリアワイド慶北」。大邱を本拠地とする中堅の高速バス事業者だ。

安東行きバス

車内は3列シートの優等車なので座席はゆったりとしていて座り心地は抜群。乗車率は半分程度であろうか。快適なバスの旅を楽しむことができそう。

10:59、定刻より1分早く発車。韓国の高速バスあるあるで、予約客が全員乗り込んだので問題は無いのかもしれないが、早発は日本では絶対に許されない。

バスはターミナルを後にして、程なく大邱市街地を抜け京釜高速道路から中央高速道路へと入っていく。

新川橋

途中、大邱郊外の漆谷付近でひどい渋滞にはまってしまい、ノロノロ運転となる。バスは途中の東明サービスエリアに入っていくので、ここでいきなり休憩かと思ったら何と素通り。単に渋滞をワープしただけであった。

サミットの多富トンネルを抜けると渋滞はあっさり解消した。どうやら勾配が原因の自然渋滞であった模様。バスは先ほどまでの鬱憤を晴らすかのようにガンガン飛ばし始める。

西安東インターチェンジで高速を降り、安東市街に向けて国道34号線を進む。やがて鉄道の高架橋が見えてくると終点の安東バスターミナルだ。

安東ターミナル手前

安東バスターミナル到着

12:31、安東バスターミナルに到着した。所要時間は約1時間半であった。

安東ターミナル到着

この安東バスターミナルは市街中心から西に約4kmの場所に位置している。かつては市街中心部、現在は「ホームプラス」という韓国では有名な大型商業施設が建つ位置にあったが、2011年に現在地に移転された。

安東バスターミナル

バスターミナルから道路を挟んだ位置に安東駅がある。また、隣接して市内バスのターミナルもあり、一帯は安東市の公共交通の要衝となっている。なお、安東駅もかつては市街中心部にあったが、線路付け替えに伴い2020年12月に現在地に移転された。

安東駅を望む

(③につづく)

鉄道コム

コメント

タイトルとURLをコピーしました