お得な格安ビジネスクラスで香港乗り継ぎバンコクへ。香港航空のビジネスクラスに搭乗しました。最初の搭乗区間である成田→香港便の様子をお伝えします。
なお搭乗時の動画はYouTubeにアップしておりますのであわせてご覧ください。
項目 | フライト | 航空会社 | 香港航空(Hong Kong Airlines) | 便名 | HX609 | 発地 | 成田国際空港(NRT) | 着地 | 香港国際空港(HKG) | 機種 | A330-300 | 機体記号 | B-LHH | 出発時刻 | 予定15:30 実際15:34 | 到着時刻 | 予定19:50 実際19:19 | 所要時間 | 4時間45分 | 搭乗クラス | ビジネス | 座席番号 | 18A |
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チェックイン
通い慣れた成田第1ターミナル。チェックインを待つ出発ロビーの行列を見ると、コロナ渦中に見たあの無人の成田は幻だったのでは、とも思えてくる。
今回搭乗した香港航空は、その名の通り香港に拠点を置くキャリアで、現在は中国の海南航空の子会社。香港-成田線をはじめとして日本各地への路線を積極的に展開し、日本ではおなじみの航空会社だ。
搭乗手続き開始時刻は12:30。エコノミークラスのカウンターには既に長い行列ができていたが、ビジネスクラス・上級会員の優先カウンターは空いている。インターネットチェックイン専用の荷物預けカウンターも同様に空いていたので、エコノミークラスでもあらかじめ一手間掛けるだけでだいぶ違う。
チェックイン時に帰りの航空券の呈示を求められた。実は今回の行程はかなり変則的であり、航空券はバラバラに購入。バンコクまで片道チケットでの搭乗であるため当然だろう。搭乗券は香港→バンコク便も合わせて2枚発券、荷物もスルーバゲージとなる。
無事チェックイン終了後すぐに保安検査場に向かう。それほど混んではいないが、やはり優先客用の”FAST TRACK”の方が早そうだ。
ラウンジ
さて、お楽しみのラウンジ体験に向かう。香港航空の指定ラウンジは第1サテライトにある「NARITA PREMIER LOUNGE」だ。2018年にオープンした新しいラウンジで今回初利用。「プライオリティパス」などのラウンジアクセスプログラムでは利用できないので貴重な体験である。
利用可能エアラインは中々渋い面々。そういえばビーマン・バングラデシュ航空が17年振りに成田に帰ってきたとの記事を見たばかり。ぜひ一度乗ってみたい。
比較的新しいだけあってスタイリッシュな空間だ。受付でインビテーションを呈示し入店する。
店内は白と青が基調のすっきりと洗練されたインテリアである。成田空港のプレス資料によると、面積は約930㎡で座席数は148席、運営は成田国際空港株式会社(NAA)の子会社である株式会社成田空港ビジネスとのこと。
窓側の席からは飛行機を眺めることができる。
シャワールームも完備。
和を感じる空間が心をなごませる。
フードコーナーも充実。本格的な食事からデザートまで、またハラールミールなど様々な要望に配慮されている。
お酒も充実している。ただし飲み過ぎは禁物。
中途半端な時間帯ということもあってか利用客も少なく、ゆっくりと休むことができた。
搭乗
ラウンジで1時間半ほど時間を潰し、搭乗口の22番ゲートへと向かう。搭乗券に書かれた搭乗開始予定時刻は14:50であったが、モニターには14:55と表示されていた。まだ10分前だが早くも優先搭乗口に欧米系のご婦人が陣取っていた。
これから搭乗するA330-300が見える。機体記号はB-LHHで元ハワイアン航空の機体。
やや遅れて15:01優先搭乗開始。機内へと入る。ドアでは女性CAさんがお出迎え。
機内はフルフラットシートを互い違いに配置した1-2-1列の「スタッガード」配列。プライバシーを確保しつつ全席通路に直接アクセス可能な配列で利便性が高い。
シートは赤い布地。縁起の良い”福”の漢字がデザインされている。
前方はオットマンになっており、倒したシートと連結することによりフルフラットの寝床になる。
モニターは電源が入っていない。コロナ渦で経営難のため、エンタメが機能停止になっているらしい。マガジンラックには機内誌は無いが、機内販売カタログがあった。
出発前にウェルカムドリンクのサービスがあった。水かリンゴジュースをチョイスする。
ビジネスクラスはほぼ満席となった。機内エンタメは使えないとはいえ、他社に比べ格安な運賃でフルフラットのシートを満喫できるので人気が高いのだろう。
15:34、ほぼ定刻にプッシュバック開始。ここで普通ならモニターで安全ビデオが上映されるが、機能停止中なのでCAさんが実演している。
機内食
15:47、RWY16R(A滑走路)から離陸。順調に高度を上げていく。
離陸から40分を過ぎた頃、機内食が配布された。メインは数種類の中からチキン、ドリンクはビールをあらかじめオーダーしてあった。
チキンにはトマトソースがかけられ、ガーリックライスが添えられている。味はとても美味しいが、ビジネスにしてはやや簡素か。
食後にコーヒーをオーダー。紙コップではなくちゃんと陶器のマグで提供される。
到着
機内エンタメが使えないので、本を読んだり窓から外をぼんやり眺めたりして時間をつぶす。飛行機は日本上空を離れ、東シナ海から台湾上空を通過。
眼下には都市の明かりが見える。蜘蛛の巣の形をした街は台中だろうか。ここには何十万人もの人々がいてそれぞれの営みを行っていることであろう。もしかしたら、航空灯を光らせて飛ぶ我々の飛行機を認識し、あの飛行機には何百人もの乗客が乗っていて地球のどこかに向かっているのだろう、と思いを馳せてくれた人もいるかもしれない。
やがて香港国際空港に向けて降下開始。南側からぐるっと回ってRWY07Lに着陸。
19:19、離れ小島のT1ミッドフィールド・コンコース206番スポットに到着した。
(香港→バンコク便に続く)
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