【2023年11月】航空搭乗記:香港航空 ビジネスクラス 成田→香港

お得な格安ビジネスクラスで香港乗り継ぎバンコクへ。香港航空のビジネスクラスに搭乗しました。最初の搭乗区間である成田→香港便の様子をお伝えします。

なお搭乗時の動画はYouTubeにアップしておりますのであわせてご覧ください。

項目フライト
航空会社香港航空(Hong Kong Airlines)
便名HX609
発地成田国際空港(NRT)
着地香港国際空港(HKG)
機種A330-300
機体記号B-LHH
出発時刻予定15:30 実際15:34
到着時刻予定19:50 実際19:19
所要時間4時間45分
搭乗クラスビジネス
座席番号18A

チェックイン

通い慣れた成田第1ターミナル。チェックインを待つ出発ロビーの行列を見ると、コロナ渦中に見たあの無人の成田は幻だったのでは、とも思えてくる。

北ウイングコンコース

今回搭乗した香港航空は、その名の通り香港に拠点を置くキャリアで、現在は中国の海南航空の子会社。香港-成田線をはじめとして日本各地への路線を積極的に展開し、日本ではおなじみの航空会社だ。

搭乗手続き開始時刻は12:30。エコノミークラスのカウンターには既に長い行列ができていたが、ビジネスクラス・上級会員の優先カウンターは空いている。インターネットチェックイン専用の荷物預けカウンターも同様に空いていたので、エコノミークラスでもあらかじめ一手間掛けるだけでだいぶ違う。

チェックインカウンター
優先チェックイン

チェックイン時に帰りの航空券の呈示を求められた。実は今回の行程はかなり変則的であり、航空券はバラバラに購入。バンコクまで片道チケットでの搭乗であるため当然だろう。搭乗券は香港→バンコク便も合わせて2枚発券、荷物もスルーバゲージとなる。

無事チェックイン終了後すぐに保安検査場に向かう。それほど混んではいないが、やはり優先客用の”FAST TRACK”の方が早そうだ。

保安検査検査場
FAST TRACK

ラウンジ

さて、お楽しみのラウンジ体験に向かう。香港航空の指定ラウンジは第1サテライトにある「NARITA PREMIER LOUNGE」だ。2018年にオープンした新しいラウンジで今回初利用。「プライオリティパス」などのラウンジアクセスプログラムでは利用できないので貴重な体験である。

利用可能エアラインは中々渋い面々。そういえばビーマン・バングラデシュ航空が17年振りに成田に帰ってきたとの記事を見たばかり。ぜひ一度乗ってみたい。

NARITA PREMIER LOUNGE入口

比較的新しいだけあってスタイリッシュな空間だ。受付でインビテーションを呈示し入店する。

ラウンジ受付

店内は白と青が基調のすっきりと洗練されたインテリアである。成田空港のプレス資料によると、面積は約930㎡で座席数は148席、運営は成田国際空港株式会社(NAA)の子会社である株式会社成田空港ビジネスとのこと。

ラウンジ内部

窓側の席からは飛行機を眺めることができる。

窓からの眺め

シャワールームも完備。

シャワー入口

和を感じる空間が心をなごませる。

和風のオブジェ

フードコーナーも充実。本格的な食事からデザートまで、またハラールミールなど様々な要望に配慮されている。

フード類

お酒も充実している。ただし飲み過ぎは禁物。

アルコール

中途半端な時間帯ということもあってか利用客も少なく、ゆっくりと休むことができた。

搭乗

ラウンジで1時間半ほど時間を潰し、搭乗口の22番ゲートへと向かう。搭乗券に書かれた搭乗開始予定時刻は14:50であったが、モニターには14:55と表示されていた。まだ10分前だが早くも優先搭乗口に欧米系のご婦人が陣取っていた。

これから搭乗するA330-300が見える。機体記号はB-LHHで元ハワイアン航空の機体。

A330-300 (B-LHH)

やや遅れて15:01優先搭乗開始。機内へと入る。ドアでは女性CAさんがお出迎え。

機内はフルフラットシートを互い違いに配置した1-2-1列の「スタッガード」配列。プライバシーを確保しつつ全席通路に直接アクセス可能な配列で利便性が高い。

機内の様子

シートは赤い布地。縁起の良い”福”の漢字がデザインされている。

シート

前方はオットマンになっており、倒したシートと連結することによりフルフラットの寝床になる。

オットマン

モニターは電源が入っていない。コロナ渦で経営難のため、エンタメが機能停止になっているらしい。マガジンラックには機内誌は無いが、機内販売カタログがあった。

モニターとテーブル

出発前にウェルカムドリンクのサービスがあった。水かリンゴジュースをチョイスする。

ウェルカムドリンク

ビジネスクラスはほぼ満席となった。機内エンタメは使えないとはいえ、他社に比べ格安な運賃でフルフラットのシートを満喫できるので人気が高いのだろう。

15:34、ほぼ定刻にプッシュバック開始。ここで普通ならモニターで安全ビデオが上映されるが、機能停止中なのでCAさんが実演している。

機内食

15:47、RWY16R(A滑走路)から離陸。順調に高度を上げていく。

離陸から40分を過ぎた頃、機内食が配布された。メインは数種類の中からチキン、ドリンクはビールをあらかじめオーダーしてあった。

青島ビール

チキンにはトマトソースがかけられ、ガーリックライスが添えられている。味はとても美味しいが、ビジネスにしてはやや簡素か。

食後にコーヒーをオーダー。紙コップではなくちゃんと陶器のマグで提供される。

到着

機内エンタメが使えないので、本を読んだり窓から外をぼんやり眺めたりして時間をつぶす。飛行機は日本上空を離れ、東シナ海から台湾上空を通過。

眼下には都市の明かりが見える。蜘蛛の巣の形をした街は台中だろうか。ここには何十万人もの人々がいてそれぞれの営みを行っていることであろう。もしかしたら、航空灯を光らせて飛ぶ我々の飛行機を認識し、あの飛行機には何百人もの乗客が乗っていて地球のどこかに向かっているのだろう、と思いを馳せてくれた人もいるかもしれない。

台湾上空

やがて香港国際空港に向けて降下開始。南側からぐるっと回ってRWY07Lに着陸。

19:19、離れ小島のT1ミッドフィールド・コンコース206番スポットに到着した。

香港国際空港到着

(香港→バンコク便に続く)

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