【2019年7月】航空搭乗記:ベトナム航空 成田→ハノイ

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ベトナム航空とラオス航空を乗り継いで、ラオスに行ってきました。まずは成田からハノイまでベトナム航空に搭乗した様子をお伝えします。SFCメンバーの特権を利用して、デルタ航空のラウンジを利用してみましたので、あわせてこちらもご紹介します。

フライトデータ

項目 フライト
航空会社 ベトナム航空(Vietnam Airlines)
便名 VN311 (NH9715)
発地 成田国際空港(NRT)
着地 ノイバイ国際空港(HAN)
機種 A350-900
機体記号 VN-A892
出発時刻 予定10:00 実際10:42
到着時刻 予定13:50 実際13:51
所要時間 5時間9分
搭乗クラス エコノミー
座席番号 29K

チェックイン

朝7時すぎ、使い慣れた成田空港第1ターミナルに到着した。今回搭乗するベトナム航空は、この第1ターミナル北ウイングを利用している。

成田第1ターミナル

ベトナム航空は航空連合スカイチームの一員。北ウイングは主にこのスカイチームに所属する航空会社が利用。

出発ロビーに入ると、真ん中あたりのCカウンターにベトナム航空の表示があった。しかし、今回搭乗するハノイ行VN311便はここではなく、一番奥のFカウンターとのこと。

Cカウンターの案内
Fカウンター

7:19現在、すでにチェックインは始まっていた。出発時刻は10:00なので、まだ大分余裕がある。

チェックインカウンターは写真の通りガラガラだった。今回はANAのコードシェア便名(NH9715)で予約してあるが、チェックインは南ウイングのANAカウンターではなく、こちらで行う。

チェックインカウンター

ベトナム航空は、ベトナム社会主義共和国のナショナルフラッグキャリアであるが、ANAと包括的な提携関係を結んでいる。

このため、ANAとのコードシェア便においては、ANAの上級会員(「プラチナサービス」メンバー以上又は「スーパーフライヤーズカード(SFC)」保持者)である場合は様々な優遇措置がある。その一つが優先チェックインカウンターの利用。

SFC保持者の権利で、左側の「SKY PRIORITY」カウンターで手続きする。

席は窓際を希望。思いがけずに、非常口座席をアサインしてもらえた。これもSFCのおかげか。

ハノイで別の航空会社(ラオス航空)に乗り継ぐため、搭乗券はハノイまでしか発券してもらえない。その先はハノイの乗り継ぎカウンターで搭乗手続する必要があるとのこと。

ただし、預け荷物はそのままラオス・ビエンチャンまで載せ替えてもらえる、いわゆるスルーチェックイン。荷物には優先タグが貼られる。これもANA上級会員の優遇措置の一つ。

3分ほどでチェックイン終了。保安検査場に進むが、7:30オープンなのでまだ開いていない。やや行列ができていたのでしばらくやり過ごすことにする。

出発案内ボード

7:40、ガラガラになった保安検査場に進む。10分ほどで出国完了。

デルタ航空ラウンジの様子

搭乗開始予定時刻は9:10、まだ1時間以上ある。早速デルタ航空のラウンジ「DELTA SKY CLUB」へ。北ウイングの第2サテライトにある。エコノミークラスなのにラウンジが利用できるのもSFCのおかげ。

ラウンジ入口
8時開店

開店時刻まで少し待って、入室。ラウンジインビテーションと搭乗券を呈示。

内装は和のテイストがちりばめられている。なつかしいレトロ看板も。

ラウンジ内部
レトロ看板

窓の外にはA滑走路が目の前に。飛行機好きにはうれしい。

A滑走路を望む

フードはご飯・パンの主食系とスープ、野菜、デザートが中心。ホットミールはご飯・スープを除くと、なぜか玉子焼きとフレンチトーストの2品。フードに関しては、同じ第1ターミナルではANAラウンジの圧勝だろう。しかし、マッシュルームスープはとても美味しかった。

ご飯、スープ類
パン
野菜とヨーグルト
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窓際の席でA滑走路を離着陸する飛行機を眺めながら朝食を頂く。

30分ほど滞在し、ラウンジを後にする。

搭乗

機内へ

搭乗ゲートは24番。ベトナム航空のシンボルカラーである鮮やかなブルーの機体が目を引く。

VN311便

9:14に優先搭乗が始まった。行列を見る限りそれほど混雑している様子はない。

24番ゲート

機種はエアバスのA350-900、自分自身初めて乗る機種。機体記号はVN-A892。経年1年ちょっとの新しい機体だ。

シート

シートはシンボルカラーのブルー。青系統は心理的に落ち着く色なので心地よい。エコノミークラスは3-3-3の横9列。

シート

CA用の「ジャンプシート」が目の前の、いわゆる”お見合い席”。前に足を延ばし放題なのが非常に楽。

非常口席
席の前

シートの下にはモバイル用の電源が装備されている。プラグは日本で使われているAタイプも使える。

電源

機内エンターテイメントシステムが搭載されている。前部に席が無いので、シートの脇から引き出すタイプ。言語はベトナム語、英語等の他に日本語も使える。

機内エンタメ

出発

乗客は全員搭乗完了しているが、一向に出発する気配が無い。しばらくすると、機内アナウンスで、「中国上空が混雑のため、管制から出発許可が出ない。出発は11:10頃の見込み。」との案内があった。

特に乗客は騒ぎ出す事無く静かに出発を待つ。その間に、CAが機内食のメニューとヘッドフォンを配布。

搭乗率は8割程度か。幸い隣の中間席は空席。思ったより日本人の乗客も多い様子。日本人CAも乗務しており、日本語でのアナウンスもある。

10:42、事前のアナウンス無く突然出発。すぐそばにあるA滑走路から離陸かと思ったら、B滑走路の方に向かう。通常、第1ターミナルからの離陸はA滑走路を使用することが多いので、混雑のためか、長躯の地上移動(タキシング)で時間稼ぎをするためか、理由は定かではない。

B滑走路へ向かう

11:10、B滑走路北側(RWY16L)から離陸。一時停止しないローリングテイクオフ。最新の機種のためか、離陸時のエンジン音も静か。

離陸

一旦太平洋に出てから左旋回し、東京都心を眺めながら上昇していく。

東京都心を望む

機内サービス

離陸後20分位経過し、機内サービスが始まった。まずはナッツとドリンクのサービス。

ナッツ

続いて機内食の配布。和食と洋食から選ぶ。

昼食メニュー
朝食メニュー(参考)
ドリンクメニュー

和食を選択。内容は普通だが味は上々。成田発便はANA系のケータリング会社が担当しているとのこと。

和食
カレー餡の竜田揚げと根菜

トイレにはカミソリと歯ブラシ、紙コップが備え付けられている。ただ、掃除が徹底されていないのか、匂いが気になった。

機窓

東海地方から大阪を通り、瀬戸内海上空へと進む。日本列島は梅雨の分厚い雲で覆われていた。気流が悪いため、ベルト着用サインが点灯している。このため、食後のドリンクサービスは省略。

上海で中国大陸上空に入る。雲の切れ間から地上が望める。

中国上空

気流の悪い所を通過する時や、着陸態勢に入る時など、定型的なアナウンスはベトナム語、英語、日本語の自動放送が流れる。

到着

広西チワン族自治区上空で下降を開始。15:15、到着案内放送。ハノイの天気は晴れ、地上気温は36℃、日本とベトナムの間に2時間の時差があると案内される。

巡航高度は12,000m前後。速度は当初800~900km/h程度であったが、後半は1,000km/h越えも。夏場なので偏西風が弱いのか、西行にしてはかなり速度が高い。

そのおかげで、出発が1時間ほどの遅延であったが、到着時にはほぼ定刻に戻っていた。中国からベトナム上空に入り、ベトナム時間の13:36最終着陸態勢。13:44、2本あるうちの北側の滑走路を西から(RWY11L)着陸。

RWY11Lにアプローチ

13:51、国際線用第2ターミナルの40番スポットに到着。搭乗橋は日本の新明和製。

40番スポットに到着
ANAの隣

梅雨寒の日本とは違い、熱気が襲い掛かってくる。

ここでラオス、ビエンチャン行に乗り継ぎを行う。

感想

このベトナム航空は、「イギリス・スカイトラックスによる航空会社の格付けで、「ザ・ワールド・フォウ・スター・エアラインズ(The World’s 4-Star Airlines)」の認定を得ているとのこと。同社の公式サイトでもそのシンボルが掲げられている。

しかし、実際に利用してみて、サービスの品質についてはANA等の日系フルサービスキャリアに比べれば遜色があるように感じた。

確かに、機内食のレベルは一定の水準にある。チェックインや搭乗時のオペレーションもしっかりしている(これは受託した日本のグランドハンドリングスタッフが優秀だからだと思うが)。

だが、一番気になった点は、客室乗務員の士気が感じられなかったこと。笑顔が少なく全体的に無愛想であるのは仮に許せるとしても、離着陸時の安全確認がおざなりになっている印象を受けた。目の前のジャンプシートに座っていたCAがテイクオフ中ずっと足を組んだままボーっとしている姿にも目を疑った。

乗務員も単なる一労働者。激務が続く大変な仕事であることは重々承知はしているが、最低でも安全にかかわる部分はしっかりしてもらいたい。

関連リンク

ベトナム航空

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