【2023年11月】航空搭乗記:エミレーツ航空 ビジネスクラス バンコク→香港

エミレーツのA380ビジネスクラス”お試し”体験フライトの様子です。今回は、格安で搭乗できる以遠権区間のバンコクから香港まで、僅か3時間弱のフライトでしたが、豪華なラウンジも含めてその魅力をお伝えします。

なお搭乗時の動画はYouTubeにアップしておりますのであわせてご覧ください。

項目フライト
航空会社エミレーツ航空(Emirates)
便名EK384
発地スワンナプーム国際空港(BKK)
着地香港国際空港(HKG)
機種A380-800
機体記号A6-EUD
出発時刻予定13:45 実際13:44
到着時刻予定17:40 実際17:39
所要時間2時間55分
搭乗クラスビジネス
座席番号9A

イントロダクション

エミレーツ航空はアラブ首長国連邦の中心都市・ドバイを拠点として世界に路線網を展開している。羽田、成田、関空にも就航しており、日本でも馴染みのあるキャリアだ。

今回搭乗したEK384は、ドバイからバンコクを経て香港に向かう便。バンコク-香港間はいわゆる以遠権(自国と発着国以外の途中の第三国で旅客・貨物の取扱を行う権利)を行使した区間で、顧客獲得のために言わば”ついで”に飛ばすようなもの。したがって、比較的安い運賃でお得に体験できるという訳である。

チェックイン

市内から空港連絡鉄道「エアポート・レール・リンク」にて空港入り。ちょうど出発3時間前に出発ロビーに着いた。

スワンナプーム空港出発ロビー

すでにチェックインは始まっていた。エコノミークラスのカウンターに並ぶ長蛇の列を横目に見ながら、がら空きのビジネスクラスのレーンに入る。

ビジネスクラスのレーン

5分ほどでチェックイン完了。保安検査場も恐らく混雑しているであろうが、ビジネスクラス搭乗客はFAST TRACKを利用できる。

FAST TRACK入口

保安検査、出国審査を9分で通過。搭乗口はコンコースEなので、右手に向かう。もちろんエミレーツのラウンジも同じ方向だ。

出国審査通過

免税店を見ながらひたすら歩き、ようやくコンコースD~Gが交差する十字路に到着。巨大なスワンナプームは移動が大変だ。ここでショッピングフロアの4階からラウンジがある3階に下りる。

3階へ下りる

ラウンジ

賑やかな4階に比べ、3階は人気が少ない。配管むき出しの殺風景な空間の中に、やたら豪華なラウンジのファサードが並ぶアンバランスさもスワンナプームらしいところ。

コンコースGに向かう

コンコースGにあるエミレーツラウンジに到着。シンボルカラーの赤ではなく、茶色に金文字という渋豪華な装いの入口。

ラウンジ入口

内部はかなり広い。もう一つのシンボルカラーとも言えるベージュを基調とした落ち着いた雰囲気が心地よい。

店内の様子

幾何学的なアラベスク模様をモチーフにしたインテリアデザインが特徴的。

アラベスク模様のパーテーション

さて、お楽しみのフードコーナーへと足を運ぶ。今朝ホテルで朝食をがっつりと食べたため食欲はほとんど無いが、少しだけ味見してみたい。

フードコーナー

ホットミールがずらりと並ぶ。まるでホテルのブッフェのようだ。

ホットミール

料理の一部を紹介する。日本ではあまり馴染みの無いものも多い。

サラダやアペタイザーなどの冷製料理もたくさん。円形のブッフェテーブルに綺麗に並べられている。

イスラムでは御法度のはずのお酒も充実。もちろんこの他にジュースやコーヒーなどもある。

酒類

搭乗

搭乗時刻が近づいてきたところで、ラウンジを出て搭乗口へと向かう。コンコースEのE4ゲートはラウンジからも近いので移動も楽だ。

E4ゲート

窓越しにこれから乗るA380の巨体が見える。機体記号はA6-EUD。経年7年で同社のA380の中では平均的な機齢である。

A380

搭乗券に記載された搭乗時刻の13:15前にゲートに着いたが、既に搭乗は始まっており、ゲートの前にはほとんど乗客はいなかった。

搭乗口

搭乗橋の分岐点。右側の橋は上級席がある2階に直結している。

分岐点

機内に入ると驚きの空間が。日本の航空会社にはない色使いのインテリアに度肝を抜かれる。シート配列は1-2-1で、全座席が通路にアクセスできる「スタッガード配列」である。

ビジネスクラスの様子

シートはご覧の通り。

シート

早速シートに座ってみる。まず最初に目の前にある巨大なモニターに釘付け。映画やゲームなどをまるで自宅にいるかのように大画面で楽しむことができる。

モニター

A380の二階席には、機体の形状を活かしたスペースに小物入れがある。これは便利だが忘れ物に注意。

小物入れ

サイドテーブルにはミニバーもある。液晶画面付きのコントローラーやタブレット端末のようなセパレート式のモニターまであり、至れり尽くせりの設備だ。

サイドテーブルとミニバー
小型モニター

しばらくするとウェルカムドリンクのオーダーを取りにCAさんがやってくる。シャンパンかジュースの選択。なお、アメニティの配付は以遠権区間では省略されている模様だが、リクエストすればもらえるかもしれない。

ウェルカムドリンク

次に機内食のオーダー。メイン料理とデザートをメニューの中から選択する。

機内食メニュー

13:44、プッシュバック開始。ほぼ定刻通りだ。

RWY01Rから離陸。エンジンの真横の席であるが、2階席なのでエンジン音はあまり響かない。

離陸

機内食

安定飛行に入ると、まずはドリンクとナッツがサーブされる。このスモークドナッツがまたおいしい。これからすぐに機内食を食べなければならないが、ついつい手が伸びてしまう。

ドリンクとナッツ

その約20分後、機内食がサーブされた。メインはチキン、デザートはカットフルーツをチョイス。左上のキュウリと赤カブのスライスが乗ったサーモンたたきが激旨。なお、パンはおかわり可能だが、もうそんなに食べられない。

機内食

食事が終った所で、トイレのついでに機内の様子を見物。エミレーツ自慢のバーカウンターはまるで宝石のような美しさだ。

到着

わずか3時間弱のフライトはあっという間に終盤へ。夕暮れに霞む珠江デルタ河口を眺めながら香港国際空港RWY07Lに着陸。

着陸

機首に設置されたカメラによるタキシングの前面展望も見ることができる。

17:39、ほぼ定刻に62番スポットに到着した。

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