【2019年6月】航空搭乗記:チェジュ航空 成田→務安

2019年3月に開設された、チェジュ航空の成田-務安線に搭乗しました。日本各地の主要都市に乗り入れる韓国最大規模のLCCです。機内の様子やサービスを含め、搭乗した時の様子を詳しくレポートします。

フライトデータ

項目 フライト
航空会社 チェジュ航空(Jeju Air)
便名 7C1117
発地 成田国際空港(NRT)
着地 務安国際空港(MWX)
機種 B737-800
機体記号 HL8034
出発時刻 予定14:55 実際14:50
到着時刻 予定17:30 実際17:35
所要時間 2時間45分
搭乗クラス エコノミー
座席番号 28A

はじめに

チェジュ航空はアジアのLCC航空連合「バリューアライアンス」に加盟する、保有機数・就航都市数とも韓国最大のLCCである。

レガシーキャリアの子会社ではなく、生活用品メーカー「愛敬グループ」と地方自治体の「済州特別自治道」が出資する、国際線が主体の大手航空会社には珍しい資本構成だ。

成田-務安線は前述の通り今年3月に開設されたばかり。この務安国際空港は2007年に開港した比較的新しい空港。光州空港に替わり韓国南西部の代表空港としてここ数年国際線が充実しつつあるが、いまだにマイナーな地方空港のイメージが強い。

今回はこの新しい路線の実力を確かめるべく、実際に利用してみることにした。

チェックイン

6月下旬の平日。梅雨真っ只中の成田国際空港は雨模様の天気。京成電車で空港第2ビル駅に到着したのは12時半を回っていた。ここから第3ターミナルはやや離れている。ジメジメとした空気の中を歩いていくの気にはなれないので、無料の連絡バスを利用することにした。

駅から第3ターミナル方面への上り口
連絡バス乗り場

連絡バスは約4分間隔での運行。乗り場に着くとすぐにバスはやってきた。ノンステップバスなので、大きなスーツケースを持っていても楽に利用できる。

連絡バス

5分ほどで第3ターミナル前に到着。エスカレーターを昇り連絡橋を渡るとすぐに出発ロビーに入る。

第3ターミナル前に到着
連絡橋
入口

ターミナル内に入ると、オフシーズンの平日午後とは思えないほどの人の多さ。国内線LCCも多く飛んでいるので、そちらの乗客がメインと思われる。

出発ロビー

チェジュ航空のチェックインカウンターは、入口のすぐ目の前。これから乗る7C1117務安行はすでにチェックインが始まっていた。

国際線出発案内

オレンジ色の看板が目立つAカウンターには行列ができていた。しかし、こちらは仁川、釜山行のカウンター。務安行は隣のBカウンターと表示されている。すでに12:25からチェックインは開始されている模様。

仁川、釜山行カウンター

春秋航空の看板が出ているBカウンターの真ん中2箇所だけチェジュ航空のサインが出ている。だれも並んでいない。これを見ただけで当便の置かれている”立場”がなんとなく見えてきた。

務安行チェックインカウンター

チェックイン自体は1分であっという間に完了。窓側か通路側かを聞かれたので窓側を選択。

なお、一番安い運賃なので荷物預けは無し。ちなみに機内持ち込みの制限は、三方115cm重さ10kg以内1個である。

搭乗開始予定時刻は14:25。まだ1時間以上あるので昼食をと思ったが、ちょうどお昼の時間帯なのでフードコートはほぼ満席。仕方なく出国手続きに進む。

国際線出発ゲート

出国後エリアは閑散としていた。この時間帯は韓国行きの便が出発するのみ。カフェが1店あり、そこで簡単な食事が可能。なお、コンビニ的な売店は無いが、パンや菓子等を販売する自動販売機がある。

ビーフカレー

13:55発ソウル行の乗客が搭乗してしまうと、いよいよ人がほとんどいなくなってしまった。こんなに閑散とした成田は自身初めてだ。時間まで免税店をぶらぶら。

閑散としている免税店
151~155番ゲート

LCC専用ターミナルとはいえ、国際線のコンコースはカーペット敷きでインテリアもしっかりしており、高級感は他のターミナルと変わらない。それもそのはず、この国際線ゲート部分は第2ターミナルの一部が転用されたもの。

搭乗体験記

搭乗

しばらく眺めのよいベンチで待ったのち、搭乗時間が近づいたので搭乗ゲート151番へと進む。

タキシングする到着機を望む
151番ゲート

14:25、VIPクラス等の優先搭乗開始。14:26一般搭乗開始。搭乗橋(PBB)ではなく、階段で地上に降り、エプロンルーフと呼ばれる屋根付き通路で機体に向かう。この点がコストカットされたLCCターミナルらしい所。

搭乗開始
7C1117便
地上へ降りる
エプロンルーフ
タラップで機内へ

機種はボーイング737-800で、レジ番号はHL8034。機齢8年弱だが、もともとは日本のスカイマークに所属していた機体。2015年にチェジュ航空に移籍した。機内は非常に清潔。

シート

シート配列は3-3の横6列。シートピッチは確かに広くは無いが、窮屈なほど狭いわけでもない。長くはない足であるが、膝から拳1個程度の隙間はある。

シート
シート下部

もちろん機内エンターテイメントシステムは搭載していない。シートポケットには機内誌や免税品カタログが備えられている。

シート背面

出発

14:50、定刻よりやや早く出発。離陸はA滑走路なので、長距離タキシングが始まる。離陸待ちで混雑しているので、なかなか滑走路に着かない。

出発

うつらうつらしていると、整備地区にANAの”ウミガメ”、新鋭A380が駐機しているのが見えた。

ウミガメ

15:31、ようやく離陸。出発してからすでに40分経過してしまった。A滑走路南側(RWY34L)からローリングテイクオフ。

雲の切れ間から陽が差し込む

搭乗率は約2~3割程度か。ほとんどが韓国人と思われる。自分のまわり前後3列計9席に自分一人だけの独占状態。こんなに空いていて大丈夫か?

機内アナウンスは韓国語、英語、日本語で行われる。ただし日本人乗務員はいないので、韓国人乗務員のたどたどしい日本語だ。

機内サービス

15:48から機内販売が開始される。水は無料配布だが、その他の飲み物や軽食類は有料となる。シートポケットには機内販売のカタログが入っている。

販売品目は、コーヒー、ジュース、ビール等の飲み物やカップラーメン等の軽食類など。なお、ホットミールは事前予約制となっている。

カートがやってきたのでアイスコーヒーを注文してみる。味は・・・あまり期待しない方が良い。

機内販売
アイスコーヒー

機窓

関東は雨だったが西日本は概ね晴れていた。琵琶湖から山陰地方上空を通過していく。鳥取砂丘がまるで砂場のようだ。なお、韓国上空からの撮影は禁止されているので注意。

琵琶湖
鳥取

到着

順調に飛行を続け、17:25到着のアナウンスがあった。木浦市街上空を旋回し、着陸態勢に入る。黄海に浮かぶ島々が美しい。

17:31、南側(RWY10)に着陸。ドスンとややハードなランディング。小さな空港なので地上移動は短い。

17:35、5番スポットに到着。離陸が大幅に遅れた割には、到着はほぼ定刻であった。

このスポットはターミナルからやや離れたところにあり搭乗橋は無いので、タラップで地上に降り徒歩でターミナルに向かう。

入国審査は韓国人と外国人は別々。乗客のうち外国人は約2割程度しかいないのですぐに入国手続きが終わった。

感想

まず驚いたのは搭乗率の低さ。今回の便が特別低かったのかどうかは解りかねるが、ここまで空いているLCCの便に乗ったのは初めてだ。

務安国際空港は就航路線が長続きしないようで、この路線も先行きが危ぶまれる感じもするが、一方でチェジュ航空は将来的に務安を第3のハブ空港にするとの情報もある。

7月には福岡線も開設される予定で、路線網の拡充も図られる。

更なる利用促進のための課題としては、まずアクセスとなる公共交通機関の貧弱さが挙げられると思う。

光州まではバスで1時間、木浦まででも40分かかる上、バスの本数も少ない。大邱国際空港とは利便性において雲泥の差がある。現状では自家用車で乗り付ける近隣市民が主な客層となってしまっているようだ。

利用促進には外国人旅行客の誘致が欠かせないが、公共交通によるアクセスを充実させない限り、増客は難しいと思われる。

なお、エアポートバスの現状と、実際に光州までバスに乗車した時の様子は、次の記事にて紹介する。

【2019年6月】バス乗車記:務安国際空港から光州市内まで空港バスに乗車

いずれにしても、空港の活性化は地域の活性化にもつながるので、今後の展開に期待したい。

関連リンク

チェジュ航空

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