タイ・カンボジア、ビジネスクラス弾丸ツアーの最終行程は、安心の日本の翼、ANAに搭乗しました。
マニラ、ニノイ・アキノ国際空港では約4時間のトランジットとなり、ラウンジのはしご利用をしてみました。その様子もあわせてお伝えします。
なお、ラウンジ含め搭乗時の動画をYouTubeにアップしてありますので、あわせてご覧ください。
項目 | フライト |
---|---|
航空会社 | 全日本空輸(All Nippon Airways) |
便名 | NH820 |
発地 | ニノイ・アキノ国際空港(MNL) |
着地 | 成田国際空港(NRT) |
機種 | Boeing 787-10 |
機体記号 | JA901A |
出発時刻 | 予定9:30 実際9:29 |
到着時刻 | 予定15:10 実際14:38 |
所要時間 | 4時間9分 |
搭乗クラス | ビジネス |
座席番号 | 7A |
イントロダクション
言わずと知れた日本を代表する航空会社の一つ。航空連合「スターアライアンス」に加盟している。
2022年10月現在、同社のマニラ・成田線は毎日1便の運行となっている。
チェックイン
シンガポール航空からの乗り継ぎは同じターミナル3内で完結するが、今回のケースでは一旦フィリピンに入国後に改めてANA便の搭乗手続きを行わなければならなかった。ちょっとしたハプニングがあったが無事にフィリピンに入国。
マニラに用事は無いのですぐにANAカウンターに向かいチェックイン。さきほどピックアップした荷物も再度預ける。
出発フロアを見渡すと、まだ朝早い時間帯だが中々の混雑模様。フィリピンにもアフターコロナの時代が到来しつつあるのを実感した。
保安検査、イミグレを通過して出国。僅か1時間ほどの束の間の滞在であったが、さらばフィリピン。
ラウンジ
ターミナル3のラウンジは出国後エリアの4階にある。案内看板には6ヶ所のラウンジが表示されているが、すべて営業しているかどうかは不明。今回はそのうちの2ヶ所を利用してみた。
PAGSSラウンジ
ANAビジネスクラス利用者の指定ラウンジは、フロアの一番奥にある「PAGSSラウンジ」。まずはこちらに入室してみる。
店内は奥の方まで広がっており十分な収容力があるが、ガラガラで閑散としていた。
フード類もホットミールがあり中々充実している。アルコールもあり、フィリピンらしくサンミゲルのドラフトビールも頂ける。
シルバークリスラウンジ
続いてシンガポール航空の「シルバークリスラウンジ」に入ってみる。こちらはANAの指定ラウンジではないが、SFCのスタアラゴールドの威力が発揮される。
内部は絨毯が敷かれ、PAGSSラウンジよりも高級感が感じられる。シンガポール航空便が出発したばかりのためか、利用者は数えるほどしかいない。
ホットミールもありフード類はそれなりに充実しているが、やはり本家チャンギ空港のクオリティには及ばない。
窓からは滑走路が良く見える。ちょうど先ほど乗ってきたB787が折り返しシンガポールに向けて出発するところ。ガラスがちょっと汚れているのが残念。
搭乗
機内へ
搭乗開始時刻が近づいてきたので114番ゲートに向かう。パスポートチェックを受けて待機エリアへ。
原始的な紙でのチェック。
スタッフがわざわざビジネスクラス、スタアラゴールド以上の優先搭乗エリアに案内してくれる。ANAブルーのエントランスマットが眩しい。
9:00過ぎに搭乗開始。ボーディングブリッジに向かう通路から、これから乗る機体(JA901A)が見える。ANAは超長胴型の787-10を3機保有しているが、この機体は2019年就役の次男坊だ。
機内の様子
フルフラットシートを互い違いに配置したスタッガードシートを採用。シート配列は中央に2席、両サイドに1席ずつ配置(1-2-1)し、どの席からでも直接通路にアクセスすることができる。
モニターには日本の美しい紅葉の映像が表示されている。機内に入っただけでもう日本に帰国したような気分。
シート周りには大型サイドテーブル、LEDパーソナルライトが設置され、電源やイヤホンジャックなども機能的にまとめられている。
前方には18インチタッチパネル式の大型液晶ワイドスクリーンが装備され、機内エンターテイメントを存分に楽しむことができる。
アメニティのスリッパと靴ベラは持ち帰り可能。
出発前に客室乗務員から機内食の希望を聞かれる。迷わず和食をチョイス。
出発
ほぼ定刻の9:29にプッシュバック開始。ビジネスクラスの搭乗率は9割程度か。中々の盛況ぶりだ。
地上職員によるお手振りの見送りを受ける。日本以外の空港ではあまりお目にかかれない光景。
9:48、RWY06から離陸。ルフトハンザの整備場に何故かブリティッシュエアウェイズのA380がいる。
マカティやタギッグの高層ビル群を眺めながらグングン高度を上げていく。マニラにはあまり良い思い出はないが、機会があればまた訪れてみたい。
機内食
離陸後約40分後に機内サービスが始まる。まずはドリンクとおつまみの菓子。
更に30分後、機内食がサーブされた。左上より前菜(サーモン南蛮漬け、玉子焼き、ポテトサラダなど)、小鉢(牛人参巻きと鶏信田巻き)、手前のメイン皿には鶏唐揚げみぞれあん掛けと煮物が並ぶ。
ドリンクはソフトドリンクから日本酒、ワインまで豊富なメニューが並ぶ。
食後のデザートはハーゲンダッツのアイスクリーム。コーヒーと共に頂く。
到着
機内食サービスが終わるとお休みタイム。飛行機は早くも沖縄上空に到達。
14:24、成田国際空港B滑走路(RWY34R)に着陸した。例の如くB滑走路の北端から第一ターミナルまで長距離タキシングとなる。
到着前のアナウンスで、降機の順番について説明があった。まず国際線乗り継ぎ客が最初に降りて、全員乗り継ぎ手続きが終わってから、検疫官の指示で日本入国者が降機となるとのこと。コロナ渦特有の特殊な取扱いであった。
14:38、定刻より早く52番スポットに到着した。しかし結局降機できたのはその約40分後であったが、ちょうど見始めた映画を最後まで見ることができたので全然苦にはならなかった。
感想
ANAのビジネスクラスはSFC修行でバンコクを往復した時以来の搭乗となった。変わらぬ安定のサービス水準で快適なフライトを楽しむことができた。
前述の通り成田到着後に降機まで長時間待たされたが、その間CAさんが申し訳なさそうに乗客に声を掛けながらミネラルウォーターを配ってくれたのが印象的であった。航空会社には全く非はないので、仕事が増えて逆に気の毒に思ってしまったが、外国の航空会社ではこのような細かな気遣いはあまり期待できない。
ANAでは「お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指す」というグループ経営ビジョンを掲げているが、どのような理由であれ乗客に不快な思いをさせないという信念が底辺にあるからこそ、それを具現化することができるのであろう。
これは航空に限らず全ての公共交通にとって欠かすことができないフィロソフィーであるが、往々にして現場労働者の”やりがい搾取”に繋がってしまいがちである。その点、ANAの顧客満足度向上を支える組織としての仕組みは先進事例として注目に値するだろう。
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