【2019年10月】航空搭乗記:中国東方航空 成田→上海浦東

約20年振りに中国東方航空に搭乗しました。気になるチェックインや機内の様子、お楽しみの機内食などの情報をお伝えします。

フライトデータ

項目 フライト
航空会社 中国東方航空(China Eastern Airlines)
便名 MU524
発地 成田国際空港(NRT)
着地 上海浦東国際空港(PVG)
機種 A330-300
機体記号 B-1041
出発時刻 予定13:50 実際14:15
到着時刻 予定16:15 実際16:57
所要時間 3時間42分
搭乗クラス エコノミー
座席番号 73L

はじめに

中国東方航空は、中国の4大航空会社の一つで、中国民用航空総局が分割して誕生した、いわゆる”民航系”のキャリアである。本拠地は上海。

航空連合(アライアンス)は「スカイチーム」に加盟しているが、日本路線においてはアライアンスが異なる日本航空(「ワンワールド」加盟)と提携している。

2019年10月現在、日本には17の空港に就航、48路線を運航している。

同社の成田-上海浦東線は4往復/日で、すべてデイリー(毎日)運航。他に、日本航空とのコードシェア便が3往復/日ある。

チェックイン

午前11時。成田空港第2ターミナルに到着。駅から出発ロビーに上がると、目の前に行列ができていた。

成田第2出発ロビー

まさかこれから乗る便のチェックインの列では、と思いつつ案内ボードを見ると、行列とは反対側のCカウンターと表示されている。

出発案内ボード

早速カウンターに向かう。中国東方航空のロゴマークと便名が表示されている。チェックインタイムは11:20~13:05とのこと。開始時刻まであと15分ほどあるが、既に行列ができている。

Cカウンター

既にオンラインチェックインは済ませてある。同社の日本語サイトで可能であるが、注意点は、メンバーログインしている場合、公式サイトから予約したチケットでないとオンラインチェックインができない事。旅行会社等で購入したチケットは一旦ログアウトしないとチェックインできないので、非常に分かりにくい。

さて、カウンターを見ると、ビジネスクラス、上級会員用とエコノミーの2種類の表示しかなく、オンラインチェックイン専用の荷物預けカウンターが無い。

スーパーバイザーカウンターにいる管理者らしき女性係員に尋ねてみると、ビジネスクラスの列に並んで下さいとのこと。その旨何も表示されていないが大丈夫だろうか。

チェックインカウンター

案の定、列の整理をしていた係員から、エコノミーの列に並んで下さいと言われてしまった。直後に先ほどのスーパーバイザーから整理係員に指示が飛び丸く収まった。

11:18、予定より若干早くチェックインが開始された。ビジネスクラスの列は5~6名程度しかいないので、すぐに順番が回ってきた。

ビジネスクラスカウンター

カウンターにはJALの制服を着た係員がいる。パスポートを提示し何事もなく手荷物預けの手続きをしてもらえた。所要時間は8分。やはりオンラインチェックインは強くお勧めする。

これから乗る便と上海で乗り継ぐ国内線とも、すでに電子搭乗券が発行されているが、改めて紙の搭乗券が発券される。乗り継ぎサービスの青いワッペンももらえる。上海に着いたらこれを服に貼るよう説明があった。

乗継ワッペン

預け荷物は国内線の目的地までスルーとなるが、国内線乗り継ぎ荷物タグは自分で手書きしなければならない。

なお、ビジネスクラスへのアップグレードが1万円で可能との掲示があったのでチャレンジしてみたが、あいにく満席とのことであった。

搭乗開始予定時刻は13:20。まだたっぷり時間はある。少し買い物をした後、11:45に保安検査場に向かう。

保安検査場入口

5分ほどで出国審査完了。航空連合「スカイチーム」加盟の中国東方航空は、ANA上級会員の威光は通用しないのでラウンジに入ることもできない。サテライトに向かう通路にある無料待合エリアで時間をつぶす。

搭乗

機内へ

13:15、搭乗開始時刻が迫ってきたので71番ゲートに向かう。ちょうど工事中なので隣の72番の階段を降りる。

71・72番ゲート入口

この時、ちょうど台風が接近しており、かなり風雨が強まってきていた。数日後、この台風による惨状を目の当たりにすることになる。

MU524便

ゲート付近は工事の足組で手狭になっていた。ベンチは満席なのでしばらく立って待つ。案内モニターを見ると、搭乗開始時刻は13:30に変更となっていた。

71番ゲート

やや遅れて13:33に優先搭乗開始。続いて一般エコノミーの搭乗が始まった。

シート

機種はA330-300。機体記号はB-1041で、機齢2年弱の新しい機体だ。機内は清潔が保たれている。シートは横2-4-2列でシートピッチも十分の広さ。

シート
機内の様子

もちろん個人モニターも装備されており、機内エンターテイメントシステムで映画、ゲーム等を楽しむことができる。加えて、何と言っても機内Wi-Fiが無料で使えるのがうれしい。

モニター

モバイル電源は座席下にコンセントがある。また、モニター下部にあるUSB端子からも充電可能。

電源

出発

乗客はほぼ満席。中国便にしては日本人の比率が多い印象。4~5割程度か。日本人団体ツアー客も2組いる。

さて、搭乗は完了したが一向に出発する様子はない。機体の外は風雨がかなり強まっていた。悪天候による遅延だろうか。

客室乗務員が希望者にブランケットを配布してくれる。

出発を待つ

管制からの指示で出発が遅れるとのアナウンスがあった。機内アナウンスは中国語、英語、日本語で行われる。また、安全ビデオは日本語バージョンも放映される。

14:15、ようやく出発。プッシュバックののちA滑走路に向けタキシング開始。しかし、離発着機で混雑しているのか、一旦停止を何度も繰り返す。

タキシング

ANAのA380”ウミガメ”と離合する。ホノルルから来たNH183便だろうか。

”ウミガメ”と遭遇

出発してから1時間近く経過。A滑走路はひっきりなしに離発着機が走る。出発してから状況を説明する機内アナウンスは一切なし。付近の乗客から不満の声も聞こえる。

前方のセブパシフィック機が離陸して、やっと当機の番が来た。後ろには”渋滞”の列が。皆同じ思いであろう。

離陸を待つ飛行機

15:07、A滑走路南側(RWY34L)から離陸。一旦停止しないローリングテイクオフ。すぐに雲の中に突入していく。このような気象状況の中でも無事飛んでくれたことがありがたい。

離陸

離陸後約20分でトイレが解禁された。出発から1時間以上経過し、我慢していた乗客が待ってましたとばかりに利用し始める。

順調に日本列島を西に進む。近畿上空に差し掛かると雲も切れてきた。大阪から瀬戸内海上空へと進んでいく。

琵琶湖
八尾空港
福山市街と鞆の浦
しまなみ街道
岩国市街と宮島

機内サービス

16時過ぎ頃から機内食の配布が始まった。ケータリングは中国で、短距離フライトなので比較的簡素な内容だ。

メインはミートソースがかかったパスタ。フォークですくうとボロボロにちぎれてしまうのには閉口する。味は不味くはないが、残念ながらお世辞にも”美味しい”とは言えない。奥の黄色いカップは白キクラゲのデザート「銀耳羹」。あまり味がしないが不思議な食感だ。

機内食
食後のコーヒー

到着

気流が悪いため、ベルト着用サインがずっと点灯状態であった。団体ツアーの添乗員はツアー客一人一人に入国カードの書き方や今後の予定について細かく説明を行っている。もし突然の乱気流で怪我をしてしまったら一体誰が責任を取るのであろうか。

中国時間16:12、浦東空港着陸に向けて下降開始。離陸が遅れたので大分遅延している。国内線の乗り継ぎ時間が短くなってしまっているので、少し心配だ。

16:38、東側の平行滑走路南側(RWY34R)に着陸。隣の滑走路を横断し、巨大な浦東空港を長距離地上移動する。

RWY34Rにアプローチ

16:57、ターミナル1の17番スポットに到着。42分の遅延であった。なお、国内線への乗り継ぎの様子は別の記事で紹介する。

ターミナル2を横目に
ターミナル1に到着

感想

前回、中国東方航空に搭乗したのは20年以上前のこと。当時の記憶はほとんど残っていないが、改めて乗ってみた感想としては、機内にいる限りは可もなく不可もなくといった感じ。日本線は日本人の乗務員もいるので安心感はある。

今回は新しい機体であったのでその点は満足であるが、やはり機内食の質に関してはライバルの中国国際航空や海南航空に比べて一段劣るといった印象がある。

一番気になった点は、やはりチェックインである。オンラインチェックインの”欠点”は前述した通りであるが、荷物預けカウンターの不案内さも要改善であろう。

中国のキャリアは、特に地上旅客業務については総じて詰めが甘い部分がある。世界一流の航空会社になるための更なるブラッシュアップに期待したい。

関連リンク

中国東方航空

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