【2019年1月】広州の鉄道専門書店「中国鉄道出版社 広州銷售部」に行く

広州にある中国鉄道出版社の鉄道専門書店に行ってみました。

はじめに

1988年に、”パリ発東京行”オリエント急行が走ったことを記憶している方も多いと思う。パリから東欧、ソ連、中国を通り香港まで乗客を乗せて走った様子がテレビで放映され、当時はまだ秘密のベールに包まれていた「旧共産圏」の鉄道の様子が注目を集めた。

シベリア鉄道をひた走ってきた豪華列車は、内モンゴルの満州里から中国に入り、巨大な「前進型」蒸気機関車が先頭に立つ様子が映し出された。

当時の中国の鉄道は、総延長約5万6千kmで主要幹線もほとんど電化されておらず、まだ蒸気機関車が第一線で活躍している状況であった。ちなみに中国で蒸気機関車の製造が終了したのは21世紀間近の1999年である。

あれから30年が過ぎた現在、中国の鉄道総延長は13万kmを突破しアメリカに次いで世界第2位、高速鉄道総延長も2万9千kmに達し、名実ともに世界有数の鉄道大国となった。

世界の交通を語る上では、更に発展を続けるこの隣国中国の鉄道についてより理解を深めていきたいが、そのための一次資料の収集が今回の旅の目的の一つである。

地下鉄で広州南駅から楊箕駅へ移動

香港から高速鉄道に乗り、広州の高速鉄道ターミナル、広州南駅に降り立った。目指すは鉄道専門書店「中国鉄道出版社 広州銷售部」。場所は広州市中心部の越秀区中山一路。地下鉄1号線、5号線の「楊箕駅」が最寄だ。鉄道専門といっても、趣味的なものではなく、あくまで鉄道部内向けの専門書を扱う。この出版社、かつては全国旅客列車の時刻表を発行しており、お世話になった方も多いと思う。本社は北京で、北京他主要都市に専門書店があるとのこと。

まずは地下鉄のきっぷ売り場で、広州の乗車カード「羊城通」を購入する。今回は広州には短時間の滞在なのでわざわざ買う必要も無いのだが、記念になるのでその都市の乗車カードは買うことにしている。購入価格は 50 元で、うち 18 元はデポジットである。なお、この駅で人民元の現金を調達する際は注意が必要。構内には銀行はなく、ATMも少ない。今回、巨大な駅構内をグルグル20分位歩き回ってようやくATMを発見した。

地下鉄広州南駅構内
広州地下鉄案内図

ここ広州南駅から2号線に乗り、公園前駅で1号線に乗り換え目的の楊箕駅まで向かう。中国の地下鉄の特徴は何と言っても荷物検査。北京や上海でも行われ、時には階段を上がり地上まで行列ができる。

広州南駅ホーム

ドアが開くと同時に椅子取りゲームが始まり、残念ながら座れなかった。広州南駅発車時点ではさほど混んでいなかったが、途中からどんどん乗客が乗り込んでくる。約30分ほどで公園前駅に到着。ここで1号線に乗り換える。

公園前駅2号線ホーム
中国鉄道出版社広州銷售部に行く

公園前駅から約10分ほどで楊箕駅に到着。ここから地上に出て歩く。場所は下図の通り。駅から徒歩で約5分ほど。

店舗外観

店舗はそれほど大きくはないが、車両や設備の技術書、旅客・貨物の営業関係の書籍が並ぶ。奥に従業員が4名ほど勤務している。書店というよりは事務所といった感じ。営業日・営業時間は確認できなかったが、北京本店と同じく平日日中のみの営業と思われる。

店舗内部

もちろんすべて中国語の本だが、図表メインのものは漢字の意味が分かれば内容が理解できる。店員は親切で、欲しい本をスマホ中国語翻訳で見せたら、親身になって一緒に探してくれた。今回入手した資料は、旅客運賃計算の基本となる「客運運価里程表」と、最新の路線示意図数点。貨物関係の詳しい資料も欲しかったが残念ながら見つからなかった。代金 112 元を現金で支払う。

店員さんにお礼を言って、店を後にした。店の前の中山一路は市内の幹線道路で交通量も多い。バスもひっきりなしに走っている。中国でも少なくなったトロリーバスも走っており、道路上には電車線が引かれている。

中山一路を走るバス

再び楊箕駅に戻り、地下鉄1号線で広州東駅へ向かう。約7分ほどで到着。国鉄乗換駅で1号線の終着駅だ。

地下鉄1号線広州東駅
関連リンク

広州地鉄

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2件のコメント

  1. 今日たまたまTwitter経由で見つけましたが、日本人視点での海外の公共交通機関について書かれていて、非常に興味深いです。
    発信がTwitterだけではもったいないような気がします。
    もしよかったら、鉄道コムのブログランキングに参加してみませんか?
    日本国外の記事なのであまり集められるかもわかりませんが、見てもらえる方が増えるのは間違いないと思います。
    ランキングを上げるには鉄道コムのリンクを貼る必要があるなどデメリットもありますが、それだけ読んでもらう価値のある記事だと思います。
    今後もご活躍をお祈りするとともに、愛読させていただきます。

    1. 拙文をお読みいただき、誠にありがとうございます。お褒めの言葉は今後の励みになります。
      鉄道コムのブログランキングについての情報、ありがとうございます。前向きに検討したいと思います。
      記事は不定期での投稿となりますが、今後ともよろしくお願いします。

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